笑顔だけがすべてじゃない
先日、不登校の子どもたちと一緒にハロウィンパーティーを開催しました。 このイベントは、いつものメンバーだけでなく、普段なかなか顔を合わせない人たちも参加できる企画だったため、みんな少し緊張した様子で会場に集まってきました。 いざ始まると、お菓子作り、大画面を使ったTVゲーム、ボードゲームなど、内容は盛りだくさん。キラキラとした笑顔で楽しむ子や、さりげない気配りをしながら参加する子など、楽しみ方はそれぞれでした。 そんな中で特に印象に残ったのは、感情をあまり表に出さないひとりの女の子です。彼女はどの活動にも参加するものの、笑顔を見せるわけでもなく、積極的に取り組む様子もありませんでした。私は内心、「参加してくれるだけで十分だ」と思っていたのですが、それが思い違いだったことに気付かされるのです。 イベントの終盤、少し早く迎えに来た保護者を前にして、彼女はこう言ったのです。 「まだここにいたい」と。 そう、彼女は楽しんでいたのです。 表情だけで楽しいかどうかを判断していた自分の浅はかさを反省しました。 「本当に大切なことは目に見えない」――星の王子さまの名言が心に響く瞬間でした。