はんぶんこ
ボクの勤める「放課後支援施設ことのは」に通う生徒のひとりは、必ずと言ってもいいほど、毎回おやつをくれる。
「好きを共有するって嬉しいんですよね」とおやつを生徒にもらえるこを〝ドヤ顔〟で同僚に自慢していたのです。
「ふふふ、お主らはまだまだ好かれ具合が足りてないのじゃ」と悪代官のように。
昔から〝同じ釜の飯を食う〟と言うじゃないですか。
意味は全然違うけど、同じものを共有するってなんだか親近感というか、家族っぽいというか、なんだか近しい感じがしますよね。
だから、とびっきりのドヤ顔を披露したんですよ。
その顔は、たぶんドラゴンボールでお馴染みのフリーザの最終形態。
「見ましたか!これがこの道ひと筋の小川さまの実力ですよ」と言わんばかりに。
しかし、あの悪意のドヤ顔を神様は許してくれませんでした。
数日後、宮沢りえさんがSanta Feでヌードを披露した時と同じような衝撃を受けるのです。
「食べたいしょ?」
はい。
聞き間違えではありません。
「食べたいしょ?」とボクの目を見て言ったのです。
共有じゃなく、優しさ、いいや同情でした。
この瞬間、TVアニメでよく見る怪獣のように火を吹きました。
口からではなく、顔からですけどね。
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