【子育てを考える⑩】怒り~正直な感情をぶつける
子育てはスマートに理屈通りにはいかないものです。このシリーズを書いている私も、自分の子どもを育てるときには、何度も嫌な思いをしました。
上の子が高校生の時には、携帯電話の問題がありました。携帯電話の料金が膨れ上がり、とんでもない料金になったのです。頭にきた私は子どもの携帯電話を金づちで壊しました。「あーあ、やっちまった」と後悔したのは私です。自分自身の未熟さを実感しましたが、怒りの感情を抑えることができませんでした。
こんなときも冷静に「親子で話し合うことが大切です」などと、多くの評論家は言うでしょうが、私には無理でした。今、振り返って思うと、親の正直な感情をわが子にぶつけることも、ときにはあっていいのです。親を激怒させたという事実を子どもに突き付けることは、全く価値のないことだとは思いません。
子どもは未熟で自分勝手な部分がたくさんあります。普通に叱っても分からないときは、怒鳴りつけたりすることも、たまにはいいかなと思うのです。(これは言い訳に聞こえますかね?)
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2019年に十勝毎日新聞で連載した上士幌町教育委員会の笹木卓三教育専門員による寄稿企画「子育てを考える」(全15回)です。
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