ホストファミリーをやってみました
この4月、私の息子が通う広尾高校では、 カナダ・アルバータ州のブルックスという町にある高校との国際交流事業で、 カナダの高校生5人と引率の先生1人が1週間滞在していました。 生徒たちはそれぞれホストファミリーにホームステイ。 我が家には引率の先生が滞在され、楽しい1週間を過ごしました。 子どもたちの、言葉がなかなか通じないもどかしさを抱えながらも、 一生懸命意思疎通しようとする姿は、とてもほほえましく感じました。 私の息子と滞在していたデイヴィッド先生は、 お互い野球好きということもあって、 スマートフォンでメジャーリーグの試合結果を見て盛り上がったり、 日本のプロ野球のことを教えてあげたりと、楽しそうでした。 カナダの生徒たちとホストファミリーの生徒たち、 みんなでカラオケに行ったり、ごはんを食べたりしているうちに、 すっかり仲良くなったようで、 そこはさすが現代っ子。SNSで連絡先を交換し合ったりしていました。 あっという間に1週間が過ぎ、帰って行ったカナダの生徒たち。 その後数日経って、息子がスマホを覗き込みながら、 「う~ん、わかんない・・・」と唸っています。 「どうしたの?」と聞くと、 仲良くなったカナダの友達からのメッセージの意味がわからないらしい。 私が訳してあげると「あー、そういう意味か・・・って、なんて返事すればいいんだ?」 これは大変~!!! 言葉があまりわからなくても、直接顔を合わせている状況であれば、 ボディランゲージでも、単語の羅列でもなんとかなりますが、 文字でのやり取りとなると、一気にハードルが上がりますよね。 なんとかして会話を成立させようと、 いろいろ自分で考えていました。 勉強は意欲がなければ何も身につかないものですが、 この、「仲良くなった女の子と会話したい!」という 男子高校生のモチベーションには本当に驚くばかりです!(笑) そして、来年は自分がカナダに行ってみたい、とも言っていました。 今まで、少しでも勉強に気持ちが向くようにと、あの手この手で いろいろ質問したりアドバイスしてもさっぱり効果がなかったのに、 なんだか拍子抜けですよね。 教頭先生に聞いたお話では、学校全体で「英語学習熱」が急上昇だとか。 お互いにわかり合いたい、コミュニケーションをとりたい、 そう思う気持ちが出てきたからなんですね。 つくづく「学ぶ目的」を持つことの重要性を痛感しました。 何事も、「勉強させる」のではなく、 「勉強したくなるような環境をつくる」ことが大事! 私にとってもとてもいい学びの機会になりました。 首藤ひろえ オフィスひびき代表。自己承認度を高める「ネイチャー理論」と 深く心を聴く「聴心力」で、どんな人でも自分らしく幸せな生き方 に導くコーチングを実践。夫と息子の3人家族。広尾町在住。