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◇ ◇ ◇ ◇ ◇

学校法人帯広葵学園の幼稚園や保育園、教室などの職員の方々を紹介するリレーインタビューです。毎月1人が登場し、各園や施設の特徴や目指す保育の姿、それぞれの夢や目標などを語ってくれます。

今回ご紹介するのは「つつじが丘幼稚園」の長谷川絢加(はせがわ・あやか)先生です。

先生の職場と、担当されているお仕事について教えてください。

つつじが丘幼稚園は、1歳から6歳のお子さんが通う認定こども園です。私は今年の4月から入職しました。初めてのクラスとして、今は1歳児クラスのサブ担任をしています。

1歳児さんクラスでは、4人の先生で11人(定員12人)の子ども達を見ています。

4月に入園したばかりで、始めはお母さんと離れるのが寂しくて泣いていた子もいましたが、最近は表情がとても豊かになってきて、笑顔を見せてくれる機会が増えました。

可愛くて仕方がないと思う半面、幼稚園での生活に慣れてくると、「いやだ!」と自己主張ができるようになってきたり、いたずらをしたりするようになって、少し大変な面もありますね(笑)

私のお仕事は、お部屋で担任の先生の保育のサポートや次の行動の準備など、他の先生の動きを見ながら状況に合わせて動きます。また、絵本読みや手遊び、子ども達に活動時の説明をする場面があるので、子どもの注目をどう集めるか、どうしたら興味を持ってもらえるか日々試行錯誤しています。

絵本や手遊び、キャラクターを使ったりしていますが、もっとレパートリーを増やすことが課題です。

小さなお子さんだと、お話しするのも難しいのでは?
1歳のお子さんは、まだまだ言葉で説明しても伝わらないことが多く、身振り手振りや、擬音語などを多用して伝えています。「ブーブー(車)」など分かりやすいものもあれば、伝えづらいものもたくさんあるので、どう伝えたら良いか工夫する毎日です。

初めての担当が1歳だったので、最初は不安もありました。それでも周りの先生が優しくサポートしてくれたので、分からないことはたくさんありますが、楽しくお子さんと関わることができています。

他の先生から学ぶことはたくさんあります。ベテランの先生は表情や話の抑揚で、子ども達を引き込んでいて、いつも参考にしています。困ったとは豊富な経験からアドバイスもいただけます。真似るのはとても難しいですが、少しずつ自分のものにしていけたらと思っています。

暑さが続いていますが、保育内容の変化はありましたか?
例年とは比べ物にならない猛暑で外に出られないこともあり、外でやるはずの運動会を室内で実施することもありました。子ども達の普段の生活の中では、1歳児さんはお散歩以外で外に出る活動は比較的少ないので、基本的にはお絵かきや粘土遊びなどを楽しんでいます。外に出ない分、体をたくさん動かすために、皆で楽しい音楽に合わせて室内で踊ったりもしていますよ。

未満児さんだと「いやいや期」が大変ではないですか?

トイレに行く際や外あそびの準備をする際に行きたくない、靴下をはきたくない、先生に手伝ってもらうと言ったけれど手伝うと嫌で泣いてしまう、等のことがあります。そんな時には、一度何が嫌だったのかを聞いたり、「自分でやりたかったの?」と聞いてみたりします。他には少し時間をおいて落ち着くのを待ち、「今日はこんな楽しい事をするよ!」と、子ども達が楽しく活動できるきっかけになるような声掛けをしています。

実は私たち先生だけでなく、子ども達同士でコミュニケーションをとることもありました。ご飯の時に、「野菜を食べたくない」と泣いてしまうお子さんに対して、同じクラスの月齢が高いお子さんがお世話をしてくれることがよくあるんです。同じ年齢でも、たった数か月の差がとても大きい年齢です。月齢が上の子を見て下の子がついて行く場面もたくさん見ます。

お仕事で心がけていることを教えてください。

自分が楽しみながら保育にあたることはもちろんですが、何よりも「子ども達に楽しんでほしい」という思いを第一に考えています。次の活動が楽しくなるようなお話の仕方の工夫や、お子さんの様子を見て一人一人に合わせた声かけをします。

どうしても責任感から「自分でやらなきゃ」という思いを抱いてしまいますが、子どもの保育は一人ではできないことなので、周りに頼ることも大切だと頭に入れて仕事に臨んでいます。

また、保護者の方とお話しするときには、不安を与えてしまわないよう注意しています。お子さんに関してもそうですが、何気ない質問でも、答えられなくて焦った様子を見せてしまうと、不安にさせてしまうことがあるかもしれません。的確な情報をお伝えしながら、お子さんが頑張ったこと・普段の様子などをたくさんお伝えできるよう心がけています。

先生はずっと、お子さんに関わる仕事を目指していたのですか?

ありきたりかもしれませんが、小さい頃から子どもが好きで、物心ついたときには保育士になろうと思っていました。

実は、私が子どもの頃に通っていた園が、このつつじが丘幼稚園なんです。当時お世話になった先生のことが本当に大好きで、私の憧れでした。もう退職してしまわれたのですが、私も巣立った子ども達からそう思ってもらえるような先生になりたいと思っています。

目標の先生がいると励みになりますね。5か月間で成長を感じることはありますか?
子ども達と日々全力で向き合ってまだ5か月ですが、始めの頃に比べてお子さんからスキンシップを取ってくれたり、安心したような笑顔を見せてくれたりすることが嬉しいです。

今はとにかく、試行錯誤と積みかさねの日々ですね。お子さんからスキンシップを取ってくれることがうれしいです。

最初の頃は、泣いてしまう子や困った顔をする子がいて、私もどう対応するのが正しいのか不安に思うことが多かったです。ですが、最近では私が話しかけるとにこにこしてくれることが本当に嬉しくて、やりがいになっています。また、保育をしている中で、4月当初100%だと思っていた笑顔を超えた表情を見せてくれることもあります。

このお仕事のやりがいと、将来の後輩たちへのメッセージをお願いします。

靴下がはけるようになったなど、できなかったことができるようになったという小さな達成感を一緒に味わえることが、1番のやりがいだと思っています。毎日頑張って良かったねと、その成長を見てきたこちらも幸せな気持ちになります。

大事なお子さんを預かる以上は少しも目を離せない緊張感のある現場ですが、毎日お子さんと関わることはとても楽しいです。大変なこともありますが、毎朝笑顔いっぱいの子ども達に会うと、やっぱりこの仕事が好きだなと思いますよ。

最後に、保護者の方に普段は伝えられない思いなどあればお願いします。
いつも大切なお子様を当園に預けていただき、ありがとうございます。保護者の皆様に安心して預けていただけるよう、保育士一同、協力しながらお子さんと向き合っていきたいと思っています。

お子さんの成長やできたこと、少しでもお伝えできたらと思っておりますので、おうちでの様子も時々教えていただけるととてもうれしいです。

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