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昨今、国の『一億総活躍社会』『女性活用』政策に基づき、保育施設の拡充や保育サービスの充実がクローズアップされています。
保育士の確保や身分保障など、保育の質を高めるための改善策は、大いに賛同するところ。前回お伝えした、帯広市ファミリーサポートセンターも、子育て中の親の孤立化を防ぎ、地域ぐるみで子育てを支える一つの方策です。

いっぽうで、親の都合、社会の都合を優先し、長時間預けられてばかりいる子どもは果たして幸せか?誤解を恐れず言えば、子育て支援も行き過ぎると子どもの発達にマイナス影響を及ぼすのでは?と感じることがあります。

乳幼児学童期は親子の信頼関係や愛着が形成され、自立のための基礎基本となる“自己肯定感”が育つ大切な時期。それは、「穏やかな環境」と、「養育者・教育者の愛情」があって初めて育まれるものです。

その観点から、子どもの発達を考慮したサポート(例えば、保育・教育にかかわる経済的な支援、親力を高められるような学習の機会やネットワーク支援など)が何より望まれます。親の子育てにかける時間を軽減するだけでは、真の子ども支援にはなり得ません。

とかく経済効率が優先される社会ですが、「子育て支援」が「子ども支援」でもあるように、それを外さずに活動していきたいと思います。

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