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 「たくましい子どもが減った」という言葉をよく耳にします。「たくましい子ども」とは、どんな子どもでしょうか。私は、「我慢できる子ども」こそが「たくましい子ども」だと思っています。

 我慢できる子どもが育てば、今の教育問題や社会問題の多くが、やや軽くなったり、少しは解決に向かったりすると思います。多少嫌なことがあっても、我慢して登校することができれば、不登校の数も減るでしょう。

 また、つらいことに出合っても、我慢して働き社会参加すれば、引きこもりやニートの数も減ります。子どもや若者に「我慢する力」が身に付いていれば、多くの問題が今のように深刻にはならないはずです。「だから、昔の日本は良かった」などと言うつもりはありません。時代はものすごいスピードで進んでいて、子育ても時代とともに変わっています。

 しかし、自分の子どもに、たくましく生きてほしいと願うのは、昔も今も同じではないでしょうか。「我慢できる子ども」は、困難が続いても、それに立ち向かうエネルギーを持っていると思うのです。

◆◆◆◆◆
2019年に十勝毎日新聞で連載した上士幌町教育委員会の笹木卓三教育専門員による寄稿企画「子育てを考える」(全15回)です。

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