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こんな子に育ってほしい。
あんな風に成長してほしい。
そういった期待や、
こんな風に育てなきゃ。
あんな風に成長させなければ。
こういった使命感を持つことは
悪い事ではありません。

しかし、
この感情が強くなりすぎると、
子ども達を無意識に
締め付けているのかもしれないのです。

先日、
とあるイベントで
来場者の子ども達に
無料で缶バッヂを制作するコーナーを
設け担当していました。
そこに来た初めて会う子ど達が
嬉しそうな顔で缶バッヂを作り、
「もう1個」と
いくつか作りたいと求めてくることに対し、
母親は「ひとつでおしまい」と
子どもをなだめていました。

そこで私は、
「いいんですよ。お母さん」
「楽しいから作りたいよね?」と
満足するまで作らせてあげました。
純粋に子どもが楽しんでいるのを見ると、
自分も嬉しくなりますよね。

しかし、
日々、自分が接している、
ことのはの子ども達が来場し、
同じように
いくつも缶バッヂを作ろうとすると…
「他のお友達の分もあるんだからおしまい」と
前述した母親のようになだめてしまいます。

さて、何が違うのか。

改めて考えてみると…
はじめに書いた、
期待や使命感だと気が付いたのです。

良いことや大切なことも、
度が過ぎると裏目にでてしまうので
気を付けていきたいですね。

小川 洋輝(おがわ・ひろき)
青鳥舎せいちょうしゃ(幕別町)代表。1985年幕別町生まれ。知的障がい者支援施設、知的障がい児・発達障がい児の通所施設での勤務を経て、2015年青鳥舎を設立。「戦力としての障がい者雇用を当たり前にする」をメインテーマに、障がい者雇用のコンサルテーションや福祉事業所の設立コンサルテーションを中心に活動中。市内で放課後支援施設「ことのは」を運営。趣味は読書。ジャンルは絵本からビジネス書までと幅広く、年間に100冊以上は読んでいる。



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