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 子育て支援のNPO法人「子どもと文化のひろば ぷれいおん・とかち」(帯広市西20南5、今村江穂理事長)は、子どもの自主性を育む場として「プレイセンター」を8月ごろを目標に、帯広市の補助金を受けて新設する。ニュージーランドを発祥とするプレイセンターは国内に10カ所余り。道内では恵庭市に続き2カ所目の設置となり、先進的な取り組みに注目が集まる。
(本田龍之介)
【2018年5月9日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】「プレイセンター」が新設される「ぷれいおん・とかち」の建物と、今村理事長(右)。左の親子連れは利用者

 同NPOは、子どもの創造性を引き出す場づくりだけでなく、子育ての大変さを1人で抱え込む親にその楽しさを伝える活動を展開してきた。保護者の有志が子育てのノウハウをまとめたフリーペーパーも昨年10月に創刊。同NPOの羽賀陽子事務局長は「利用者から生まれた前向きな空気が、今回のプロジェクトを支えた」と話す。

 街を盛り上げる市民活動を支援する「市民提案型協働のまちづくり支援事業」(愛称・Mottoおび広がるプロジェクト)の助成金を活用し、ぷれいおん・とかち内にプレイセンターを開設する準備を進めている。

 利用は0歳~未就学の子どもと、その親が対象。料金は両親のどちらかのみが利用する場合は月1200円で、2人以上の保護者の場合は一律2200円となる。6月30日にはとかちプラザ(西4南13)で、NPO法人「日本プレイセンター協会」の足立隆子副理事長を招き、プレイセンターの取り組みを紹介するキックオフイベントを予定している。

 羽賀事務局長は「子どもは親を見て育つ。その親に、子育ては楽しめるものだということを伝えていきたい」と意欲を語る。プロジェクトへの熱意を語った。プレイセンターやキックオフイベントに関する問い合わせは、ぷれいおん・とかち(0155・36・0560)まで。

<プレイセンター>
 子どもの想像力を刺激するおもちゃをそろえた「遊び場づくり」に加え、親が自ら子育ての「楽しみに気づける場づくり」を提供する。既存の子育て支援センターは「子育て世帯のコミュニティー」としての役割を担っているが、プレイセンターでは親が子育てについて理解を深め、場を自主的に運営する点が加味されている。

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