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 昨年末までの7カ月間にわたる育児休業が終わった。育児専業に身を置いた経験を通じて、育児に対する心境の変化や少子化対策への思いを2回にわたって紹介する。初回は育児専業者の心境について。
(編集局政経部 関坂典生、36歳)

【2016年1月17日付十勝毎日新聞に掲載】
※年齢、肩書き等は掲載当時のものです

わずかな成長に充実感 夜泣きやおむつ交換…過酷な労働も“GDP”に関係なく

 国は育児・介護休業法で、男性でも仕事から離れ、育児に専念できるように定めている。男性で育児休業を取得するのは2%強のため、同僚らの理解もあり、偶然にも育休が取れたのかもしれない。ただ、私の母(62)には「時代は変わったね」と言われた。育児がしやすい時代になぜ少子化なのかと思った。

 育休中の生活費は6カ月までは月給の3分の2、それ以降は2分の1を国から給付され、ぜいたくをしなければ何とか暮らせた。

 育児は仕事より楽かと思っていたが、夜に2、3回は授乳やおむつ交換で起こされ、過酷な深夜労働だった。首が据わる生後4、5カ月までは、無理に外出もできず、多くの母親は社会から遮断されたような時期があるのだろう。

 皿洗いや掃除など、家事をこなしながらの育児は大忙し。この労力を示す数値は表現しにくい。というのも、国内総生産(GDP)の算出方法を調べたが、育児を含む家事は算入されていない。国は「1億総活躍社会」を目指すとはいえ、名目GDP600兆円の目標には関係なく、社会から忘れられた立場なのかとも感じた。

 成長した次男を連れて外出を楽しめるようになったのは秋から。十勝では各地で収穫祭などのイベントが目白押しだった。ゆったりとした時間が流れる中で、気持ちにゆとりを持ち、管内をドライブしたのは初めてだった。ヨーロッパのような雄大な景色。十勝の自然をかみしめた。長男(4)を遊ばせる公園が住宅地のあちこちにあり、動物園も市内にある。帯広近郊は、子育ての環境に優れていると気付いた。

 期間中、小児科や健診、長男が通う幼稚園にも行ったが、父親は少数派。母親の交流の場になっており、男は気まずい。いつも父親が参加するわけにもいかない。子育てはやはり母親中心なのだろうか。とはいえ、父親のサポートがかなり大事だということもよく分かった。

 

育休半年を過ぎたころ、早く社会に復帰しなくてはという気持ちになり、長期休業は仕事へのモチベーションアップにもつながった。平凡な毎日だったが、子どものわずかな成長が大きな喜びになり、育児の充実感を味わうことができた。
【写真説明】育児休業を終えた記者と長男、次男



<育児休業取得の経緯>
 次男が2015年4月28日に生まれたのを契機に同年6月から12月末まで取得。妻の両親は東京在住、記者の両親は道内にいるが車で片道4時間以上かかる伊達市。育休取得時に3歳だった長男の世話も含め、両親のサポートを得にくい環境にあった。育休取得前は統一地方選もあり仕事ずくめだったので、子育てにもう少し関わろうと考えた。

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