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【幕別】町保健課主査(保健師)の鈴木逸斗(はやと)さん(34)が、11月1日から3カ月間、育児休業を取得する。
町役場の男性職員が育休を活用するのは初、管内自治体でもまだ少数派だ。
5月に次女の凜乃(りの)ちゃんが生まれ、今月末で産休が終わる妻とバトンタッチする。
「子どもと1日中過ごせる貴重な期間。多くの愛情を注いで、毎日の成長、変化を実感したい」
と話している。
(松村智裕)
【2017年10月8日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】自宅で長女結穂ちゃん、次女凜乃ちゃんと触れ合う鈴木さん

 管内市町村の男性職員で育休を取得した例は、帯広の4人、本別の3人、音更、芽室などで各1人。
厚労省が掲げる目標(2020年、男性の育休取得率は13%)に、遠く及ばないのが現状となっている。

 町内に住む鈴木さんは4人家族。
妻の真悠子さん(29)も音更町内の病院で保健師として働き、今月末で産休が終了する。
長女結穂(ゆほ)ちゃん(4)が生まれた時は、真悠子さんが勤務する病院内の託児所に預けて2人とも育休は取らなかった。
働き方改革が叫ばれる中、
「育休取得を考えるようになった」という。

 鈴木さんは
「離乳食を食べさせたり、近所にお出かけすることが楽しみ。ハイハイができるようになるのも見届けたい」と笑顔。
「保健師という仕事柄、職場に理解があって感謝している。今回のケースが町全体に(男性の)育休取得が広がるきっかけになれば」と話す。

 町保健課の白坂博司課長は
「町は子どもを安心して産み育てられる環境づくりの普及啓発を進めている。今回の育休は喜ばしい」と後押し。
鈴木さんの育休を町広報誌で紹介することも検討している。

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