【スタッフ日記】便利な道具はあるけれど…
最近、子供たちの運動を助けるいろいろなグッズがあると、取材の中で聞いていましたが…。鉄棒のそばにそそり立つこれ、なんだかわかります??
「逆上がり補助台(板)」だそうです。文字どおり、逆上がりが苦手な子のためにある練習器具。まるでジャンプ台のよう。これを駆け上がって、鉄棒を軸にぐるんと一回転、という感じ。わが娘も、逆上がりは怖くて苦手で。お世話になっているようです^^;僕らの子供の頃には、なかったんじゃないかなあ。
僕も小さい頃、鉄棒は怖かった。手が滑ったら頭から落ちて死んじゃう、と思って。でもある時、クラスの女子が、自分の背よりも遥かに高い鉄棒で、片足をかけてくるくる回って見本演技。これを見たとき「負けられない」という気持ちと「俺もやりたい」という欲求が沸いて来て、同じ思いの友達数人で公園の鉄棒で練習しました。
手に豆ができ、鉄棒にかかっている足の膝の裏側の皮も、剥けて痛くなりましたが、努力の甲斐あってみんなができるようになりました。特に両足だけで鉄棒に逆さまにぶら下がり、身体をブラブラ前後に振って最後に足を離して半回転してストンっと着地する技は「コウモリスットン」と呼んで何度もやりました。いつの間にか、鉄棒が楽しいものになっていました。
振り返ってみると、苦手から「好き」になるきっかけは「負けん気」と「やりたい気持ち」、それに「仲間」でした。できる人が中心となって友達同士「もっと勢いつけろ」だの「怖がらず飛べ」だのと言って、最後までできない人を面倒見てたな…と、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
便利で進化した道具は、子供たちを巧みにフォローして擬似成功体験をさせてくれる。けれども、子供たちにはそこで「できた」と満足しないで、友達や先生、周りの人の応援をもらいながら、最後は自分だけの力と工夫でクリアできるようになることで、本当の生きる力を付けて欲しいと思いました。
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