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【音更】妊娠期から出産、子育て期まで切れ目のない支援を行う、町の相談窓口「子育て世代包括支援センター・すくすく」の運用が7月、町新通8の町保健センター内で始まった。「産後ケア事業」の新設など、それぞれのステージでの多様な相談に対応する。
(鈴木裕之)


【2017年7月6日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。


/妊娠期から細かく支援 町保健センター内/


 「すくすく」では、母子手帳の交付に合わせて、全ての妊婦と新生児を対象に「妊娠期応援プラン」「子育て応援プラン」を作製。保健師や栄養士が妊婦と面談して状況を聞き取り、個別のきめ細かい子育て支援メニューを組み立てる。社会福祉士のスタッフも常駐し、社会的環境による養育支援が必要な事例にも対応する。


【写真説明】7月から運用が始まった「すくすく」とPRするポスター(町保健センター内)

 プランでは妊婦や子どもの心身の健康状態、育児全般の悩みなどに対応し、目標や支援項目などを明記している。妊婦全員に健診日程や予防接種などの資料をまとめた「子育て支援ファイル」も配布する。

 新設した「産後ケア事業」は、産後4カ月未満の母親と乳児が対象。産後の体調や育児への不安、家族からの産後の援助が受けられないなどの相談に応じる。

 事業は帯広の慶愛病院に委託、毎週火、木曜午前9時~午後4時、産後ケアセンター「クローバー」(帯広市東3南9、こばと薬局2階)で行っている。完全予約制で利用料金は1回1500円。既に、数件の申し込みがある。

 町保健センターの佐藤真由美保健課主幹は「切れ目のないワンストップ相談窓口として多様な相談ニーズに対応する体制を整えた。悩みを一人で抱えず、ささいなことでも気軽に相談してほしい」と利用を呼び掛けている。

 「すくすく」の開設日時は平日午前8時45分~午後5時半。問い合わせは0155・42・2712、相談専用電話(0155・42・6200)もある。

 同センターは、フィンランドの妊娠期からの切れ目ないワンストップ子育て支援制度「ネウボラ」がモデルで、国(厚労省)が全国自治体に対して整備を提唱。十勝管内では帯広や幕別、芽室で取り組みが進んでいる。

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