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帯広市の「地域子育て支援センター」の利用が、堅調だ。特に第1子の1歳未満児の保護者や妊婦らが対象の「ぴよぴよ広場」の昨年度実績は4402組と、2年前と比べ1000組以上増えた。核家族化で出産前後に、家族からの支援を受けにくく、初の育児に不安を抱えるママたちの受け皿となっている。
(安倍諒)

【2017年7月16日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。


/初育児 ママの不安解消 相談相手とつながり求め/
 同センターは市内6カ所あり、いずれも保育園に併設。子育て中のママや妊婦同士の交流拠点として、定期的に開催している。保育士2人が常駐し、育児相談などにも応じている。一部のメニューを除き、予約なしで利用できる。

【写真説明】ランチを楽しみながら交流するママと子どもたち(東9南19の「あじさい」で)

 育児休業中のママたちの利用が目立つという。働く女性が増え、仕事の環境から、慣れない育児に追われる日々に一転し、話し相手も限られるように。そんな閉塞(へいそく)感を脱しようと、つながりを求めてやって来る人が多いという。

 市子育て支援課は、未就園児を対象にした「プレ幼稚園」の導入が、各園で進んでいることも広場の利用が増えている一因とし、「早いうちに保育園の情報を知りたいというニーズも高まっている」とする。

 一方で、第1子に限らず就学前までを対象とした「広場」の利用はここ数年、微減傾向。ノロ・ロタウイルス感染症が春先にも流行し、センターを閉鎖することも多かったという。その影響で昨年度は、2年前と比べ2000組の利用減となった。

 各センターでは独自に取り組んでいる広場もある。「すずらん」(柏林台西町5)では、ママと子どもを対象に、給食体験を実施しているほか、「あじさい」(東9南19)では、地域のお年寄りも参加できる多世代交流をテーマにした広場を設けるなど、センターごとでその特色はさまざま。

 また6月から、子育て支援講座も行われている。25日には「つばさ」(西22南3)で、歯科衛生士を講師に、乳児期のブラッシングをテーマにした講座が開かれる。対象は第1子を妊娠中、または第1子で1歳までの乳児を持つ保護者。予約不要。

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