【子育てニュース】チャイルドシート正しく使って。3割が使用せず。JAFと警察庁調査、取り付けミスで致死率13倍以上に
チャイルドシート、きちんと使っていますか? 車のチャイルドシートは6歳未満に使用が義務付けられているが、日本自動車連盟(JAF)と警察庁の全国調査で約3割が使用していないことが分かった。 (高田晃太郎) 【2019年12月01日付十勝毎日新聞に掲載】 【写真説明】付加機能によって値段もさまざまなチャイルドシート(トイザらス帯広音更店) 調査は今年6月、全国99カ所で約1万3000人を対象に行われ、29・5%がチャイルドシートを使っていなかった。年齢別にみると、1歳未満が12%、1~4歳が27・6%、5歳が52%と、年齢が上がるほど使っていない割合が高い。 99カ所のうち8都道府県の計16カ所では、チャイルドシートを使っている子どもを対象に正しく座らせているかを調査。乳児用で57・7%、幼児用で67・1%、学童用で47・9%が誤った使い方をしていた。 そのうち乳児用と幼児用では「ハーネスの締め付け不適正」が誤使用の半数以上に上り、学童用では「体格不適合」(38・9%)が最も多かった。 警察庁によると、昨年までの過去5年間に起きた交通事故で、チャイルドシートを使っていなかった場合の致死率は、正しく使っていた場合の約13・4倍だった。 /国交省の認定マーク確認を/ チャイルドシートの正しい使い方を、JAF帯広支部推進課の熊坂利治さんに聞いた。 -乳児・幼児用で気を付けるポイントは。 しっかり座席に固定することが大切。ぐらつきが生じないよう、取り付けの際はシートの座面に乗り、体重をかけながらシートベルトを引っ張って固定してほしい。 -値段が高い方が安全か。 値段が高いものは、乗り降りがスムーズにできるよう回転させられたり、クッション性に優れていたりする。まずは国土交通省の安全基準をクリアした認定マークが、側面か背面についているかチェックを。 -学童用への切り替えのタイミングは。 身長が100センチを超えるとハーネスがきつくなり、頭がはみ出すようになる。そうなったら切り替えのタイミング。肩ベルトは首に掛からないよう調節し、シートベルトは腰の低い位置に掛かるようにしてほしい。