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わが子の靴 いつから? サイズ合わないとダメ? 最初はしっかり採寸 疲れや成長に悪影響の場合も

 わが子が歩き始めると、気になるのが靴選び。いつから、どのような靴を履かせるとよいのか。足のサイズに合わない靴を履き続けると、どのような影響があるのか。「シューフィッター」の資格を持つカラサワ靴店(帯広)の柄澤卓央社長=ニュースクリップ店店長=と、同本店店長の柄澤宏至さんに靴選びのポイントを聞いた。
(安田義教)

【2016年6月19日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の肩書き、年齢等は掲載当時のものです。

/5~10ミリ大きめ/

 ニュースクリップ店では、赤ん坊が最初に履く「ファーストシューズ」など、11・5センチのサイズから乳幼児用の商品がそろう。靴選びの質問を受けることが多い卓央さんは、最初は足のサイズをしっかり測り、5~10ミリ程度大きいサイズを勧める。同じサイズでもメーカーによって寸法が違うので、子どもと一緒に来店し、実際に履いて確かめることが重要だ。
【写真説明】足長の計測器。実寸から5~10ミリ大きいサイズが一つの目安

 乳幼児の足は、最初は軟骨の状態で骨になっていない。きつめの靴を履くと筋肉が圧迫されて骨の正しい成長を妨げたり、関節がずれて骨がゆがんだりする。大きめの緩い靴だと、足が靴の中で必要以上に動いて疲れる。骨への影響は少ないが踏ん張りが利かず、転倒などの事故につながる恐れがある。

 上級フィッター「バチェラー」の資格を持つ宏至さんは、「値段の高い安いではなくチェックしてほしいポイントがある」と説明。「かかと部分に芯が入っているか」「つま先が少し反り上がっているか」「靴のつま先は扇状に広くなっているか」-などをポイントに挙げた。

/延命しないで/

 かかとの部分が柔らかかったり、つま先が狭いと安定感に欠ける。子どもはべた足で歩くので、つま先が反っていないと地面につまずく原因になる。

 子どもの足は1年で平均10ミリ成長する。卓央さんは「前のシーズンの靴を履くのは無理。靴の延命はよくない。先を見越して大きめのサイズを買うのもだめ」と話す。

 サイズの合わない靴を使用して正常な発育が阻害されると、30、40年後に足の障害として表面化する。足の指が曲がったまま戻らなくなる「ハンマートゥ」などの病気がある。

 宏至さんは「足や骨の成長を考え、そのときそのときに合った靴を選んでほしい。親の役割は大切」と強調している。

<柄澤宏至さんが挙げる靴選びのチェックポイント>
・幼児は少しの凸凹にもつまずきやすいので、つま先と床面の空きは大きめ
・つま先の形が扇状に広がっている
・くるぶしが未発達なので足首より深いハイカットが理想的
・皮膚を傷めないように柔らかい裏地が付いている


【写真説明】乳幼児の靴選びのポイントを語る柄澤宏至さん

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