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 せっかく自然豊かな十勝で子どもを育てるのだから、小さいうちからキャンプなどさまざまなアウトドア体験をさせてあげたいところ。子どもと一緒に安全に楽しく自然と親しむためのこつを、帯広市内でアウトドア用品や釣り具を扱う「アウトドアプラザタケダ」(東5南5)の武田宏子専務に聞いた。
(丹羽恭太)

【2016年5月29日十勝毎日新聞に掲載】
※記事中の年齢肩書き等は掲載当時のものです



/まずは場所選びが大切/

 アウトドアデビューがいきなりハードなシチュエーションだと、危険はもちろん子どもがアウトドアを嫌いになってしまう可能性も。まずは設備の整ったキャンプ場から始めてみよう。特に気を付けたいのが、水回り設備が充実しているかどうか。

 小さな子どもにとって簡易トイレや仮設トイレのハードルは結構高い。近くに川などがあるサイトではライフジャケットを着けさせることも忘れずに。

/夏でも寝袋は必須/

 道内では夏でも朝晩は冷え込むことが多いので、毛布だけで過ごそうというのは風邪の元。慣れない寝袋では寝られない子どももいるので、未就学児は親子が一緒に入れるタイプがお薦め。パパ、ママと同じ寝袋に入っていれば子どももぐっすり、親も子どもの動きが分かるので安心だ。

/子どもの胃袋つかもう/

 釣り、川遊び、虫捕りなど、アウトドア活動の中で子どもが何に興味を持つかは、やってみないと分からない。誰でも楽しめるのは「食」。アウトドアでは料理も立派なアクティビティだ。ダッチオーブンを使って十勝の食材を丸ごと調理すれば、豪快な見た目が子どもに受けること間違いなし。ピザ釜やホットサンドメーカーなど専用の調理器具を使って、子どもと一緒に作ってみるのも楽しい。

/炭火よりガス/

 炭火で料理をするのはもちろん悪くはないが、炭ははじけたり、やってはいけないテント内の使用で一酸化炭素中毒になる危険も。そこで、ガスストーブ(バーナー)を使ってみるのも手。同じガスが使えるランタンやバーベキューコンロなどもある。

/“安物買い”に注意を/

 テントなどのアウトドア用品は良い物を買えば一生ものだが、相応の値段になる。「子どもがアウトドアを好きになるかどうか分からないので、まずは安い物で」というのもうなずける。ただ、安い物は性能もそれなりで、アウトドアライフの快適性や安全性を損なうことも。まずはレンタルを活用しながらチャレンジしてみて、子どもの成長や興味に合わせて必要な物を少しずつそろえていくのがお薦め。

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