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 ワーク・ライフ・バランスの先進国として知られ、男女平等で柔軟な働き方ができると世界中から注目を集めている北欧スウェーデン。帯広市出身のスヴェディーン里絵さん(43)は12年前に移住し、現在は看護師として働いている。3児の母親でもある里絵さんに、現地の働き方や子育てなどについて聞いた。
(松田亜弓)
【2018年7月20日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】スウェーデンで看護師として働く里絵さん。将来は「帯広とスウェーデンを行き来して暮らしたい」と話す

充実の育休、教育無償 / 離婚率54%、少ない行事

 帯広稲田小、南町中、帯広柏葉高、小樽商科大を卒業し、東京で翻訳通訳者として働いていた里絵さん。2006年にスウェーデン人の夫との結婚を機に移住し、東部の都市スンスバルで幼稚園から小学生までの3人の子どもと共に暮らしている。

 移住した当初は言葉の壁に悩み、移民のためのスウェーデン語教室で学んだ。小学校レベルから始め、中・高校レベルを卒業。その後、大学の看護学科に通い、看護師資格を取得した。

/専業主婦率2%/

 スウェーデンは女性の社会進出が進み、25~64歳の就業率は約80%(2016年、OECD調査)。約1000万人という少ない人口ゆえに、女性も大切な労働力で専業主婦率は約2%と低い。共働きが前提な社会、そして「自立したい」という思いもあり、現地は看護師不足で就職に困らないなどの理由から資格取得を目指した。

 家事と子育てをしながらの学生生活は苦労の連続だったが、人一倍の予習・復習、そして通学中は子どもを保育園に預けて勉強に励んだ。途中3人目の出産もあり、休学期間を含めて5年で卒業。昨年看護師として病院で働き始め、「働くことで一人の人間として認めてもらえ、同等に話せるようになったと思う。患者さんに(外国人の)日本人は嫌がられるかな、と思ったけど、気遣いや細やかさとか日本人の国民性がすごく喜ばれる」と話し、忙しいながらも「充実している」と笑顔を見せる。

/離婚後も子は双方で/

 子どもが8歳になるまでの間に、両親が計480日間の休暇を取得できるという手厚い育児休暇制度もあり、この制度を利用して里絵さん一家は毎年、帯広で数週間過ごしている。

 男女平等の社会づくりが進められる一方、専業主婦は肩身が狭い、仕事と家庭の両立に苦しむ-なども同国が抱える悩みのひとつ。こうした状況を反映してか、離婚率は54・9%(10年)と世界トップクラスで、両親が離婚すると日本のようにどちらかが引き取るのではなく、1週間ごとに母親と父親の家と行き来し生活するという「離婚しても男女平等」の仕組みがあるという。

/成績見えず不安も/

 教育費は大学まで無料だ。奨学金や教育ローンもあり、子育てしやすい環境が整えられている。一方、子どもの成績は比較しない、宿題はほぼ与えられないなど、「子どもがどのくらいできるのかが分からない。学校行事もほぼない」という不安もある。

 祭りや地域行事もほとんどなく、「子育てなどの社会保障は手厚いが、生活にメリハリをつけるのが大変」な一面も。移住したことで見えてきた良さや足りない部分を見詰め「スウェーデンの看護師は日本よりもできることの幅が広いので、日本の可能性が広げられるように情報発信していきたい」と話している。

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