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 夏休み中の子供たちの声が響く中、十勝には家族連れで楽しめる施設やイベントが多く、次はどこに行こうかと楽しみにしている自分がいる。

 不思議なことだ。勤務していたときは土、日でも休めるとは限らないため、楽しみにすることは少なく、実際に出掛けることが無理になったこともあった。育児休業の夏は十勝で子育ての時期を過ごすことができ、豊かさを感じる。

 十勝には、暇を持て余す長男(3)を連れて行く施設が多い。おびひろ動物園や帯広市児童会館など帯広の子育て世代に著名な場所だけではなく、市内の住宅街のあちこちにある公園が広くてきれいだ。

 量販店にも子供を遊ばせる場所がある。夏はオビヒロホコテンや地域の祭り、企業が開くイベントも。町村にもそれぞれ大規模な公園や夏の催しがある。伸び伸びと動き回れる屋外、酷暑や雨を避けられる屋内と、多種多様だと再認識した。

 育児休業の取得で、子供との思い出づくりに困らない地域だと気付き、地域への愛着も増していく。十勝の会社員が1週間でもまとめて休みが取れるようになれば、こんな思いも広まって、流入人口も増えそうだ。こうした世論喚起をしなければと思った。
(関坂典生)

<せきさか・のりお>
 1979年生まれ。第2子が誕生したのを契機に、十勝毎日新聞社の男性記者として初めて育児休暇を12月末まで取得中。

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