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 【音更】子育て中の母親たちが自由に過ごすことができるサロン「おとぷけ通り くるみ」(町東通13)が16日に開所した。立ち上げたのは、保育士で認定こども園の園長などを務めた町内の中村友子さん(62)。「育児に行き詰まるお母さんにたくさん出会ってきた。地域ぐるみで子育てを支え合う場づくりを目指したい」と意欲をみせている。
(安倍諒)
【2019年07月20日付十勝毎日新聞に掲載】

【写真説明】子どもをあやしながら母親たちの話に耳を傾ける中村さん(右から2人目)

 中村さんは音更認定こども園の元園長で、子育て支援センターの所長も務めた。育児の悩みを打ち明けながら涙を流す母親もおり、ストレスを発散できる場の必要性を感じていた。組織人としてもどかしさもあり、3月に早期退職。当初は自宅サロンを計画していたが、賛同した町や町社協の協力を得て、社会福祉法人更葉園敷地内の空き施設を活用できることになった。

 施設床面積は約86平方メートル。キッズスペースにはフロアマットを敷き、おもちゃや絵本などを備える。母親や帯広大谷短期大学などが寄贈してくれたものだ。お茶を飲みながらくつろげるようにテーブルや椅子もそろえた。

【写真説明】開設した「くるみ」

 18日は10組以上の利用があった。2児を抱える町内の福井美穂さん(38)は転勤族。「身内がいないので子育てが心細くなることもあった。情報交換できる場があるのはありがたい」、同じく2児の母親の塩田真梨絵さん(31)は「子どもの年齢によって利用できない日もある子育て支援センターとうまく使い分けたい」と話していた。

 中村さんのほかに保育士を含むボランティアも約10人ほどが集まっているといい、中村さんは「軌道に乗れば、0歳児の預かりや土曜開設も実現できたら」と話している。

 利用無料。開設日は毎週月・火・木・金曜。午前9時半から午後4時まで。問い合わせは中村さん(080・6078・2011)へ。

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