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【芽室】公立芽室病院の分娩(ぶんべん)取り扱いが11月末で終了したのに伴い、同病院で出産した母親や保健師らでつくる育児サークル「はぐHug」も、15年の活動に幕を閉じた。12月19日に最後の集まりが催され、乳幼児やボランティアスタッフも含む約40人が、解散を惜しみつつ楽しいひとときを過ごした。
(澤村真理子)
【2018年12月20日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】活動の終了を惜しみながら、最後の交流を深めた育児サークルの参加者

 サークルは2003年に同病院の助産師によって設立。ユニセフとWHO(世界保健機関)が推進する「赤ちゃんにやさしい病院」(BFH、母乳育児を奨励する病院)に認定された06年からは、同病院を会場に活動してきた。

 毎月2回、1回100円の参加料で、子育て座談会や産後エクササイズ、ベビーマッサージなどを通じて交流。母親たちにとり、育児の不安や悩みを語り合える貴重な場になっていた。

 1人目を出産後、産後うつとなった芽室町の市川奈津子さん(34)は「自分を否定されず、温かく迎えてくれる場所だった。2人目を産もうと思えたのも『何かあっても助産師さんが助けてくれる』と思ったから」と振り返る。

 広瀬美穂さん(31)は「1人目も2人目も同じ助産師さんだったので不安が解消できた。きょうは最後なので助産師さんに会いたいと思い参加した」と述べた。

 この日は精油などを材料に「風邪予防スプレー」を作った後、ボランティアによる絵本の読み聞かせやエプロンシアターを楽しみ、活動を終えた。

 代表の初澤里美さん(37)は「もっと続けてほしかったが(母親同士や助産師との)横のつながりができたのでよかった」と語る。助産師の中山由香里さんは「相談で訪れたお母さんが(先輩ママになって)相談を受ける側になっていった。携わった皆さんの厚意で続けることができた」と話している。

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