【子育てニュース】野菜がっつりレシピ紹介~帯広出身料理ブロガー「はるはる」さん
自身やアスリートの息子2人の子育て経験を生かした、運動選手向けレシピが好評の料理ブロガー・はるはる(本名・砂田はるみ)さん(43)=帯広市出身=の新著「スポーツを頑張る子どもにエール! はるはるママの野菜でつくるがっつりおかず」(KADOKAWA刊)が8日、発売された。スーパーなどに並ぶ一般的な野菜22種類別のメニュー162品のレシピを一挙に掲載。各野菜の栄養素、調理時間、ヒントなど手軽に野菜おかずを取り入れる工夫にあふれている。 (原山知寿子) 【2018年3月20日付十勝毎日新聞に掲載】 /手軽なおかず 162品/ はるはるさんにとって、4冊目の今作の中心となる食材は「野菜」。全国各地で講演する中で「(子どもが)野菜が苦手で、どうしたらよいか?」という質問が多く寄せられたことから、企画した。 【写真説明】はるはるさん4冊目の著書は、十勝産もなじみが深い野菜がテーマ 「お子さんたちにおいしく野菜をたくさん食べてもらいたいとの思いを込めた」という。 キャベツ、ジャガイモ、ホウレンソウなど、どこのスーパーにも必ずある野菜をピックアップ。各野菜とも5~9品ずつ使用レシピを紹介。和洋中そろえ、どんぶりやスパゲティーなどの主食系から、短時間で作れる「あと1品」メニューなど多彩で、冷蔵庫の野菜室と照らし合わせて調理メニューを決められる。 /栄養もアドバイス/ それぞれの野菜には旬の時期や多く含まれる栄養素、効果的な調理法のアドバイスも添えた。メニューを組み合わせた「試合飯」などのテーマ別献立の他、各品に目安の調理時間も記し、「家族の健康を考える主婦には使いやすい本になったのでは」とする。 今作もメニュー撮影は、フードスタイリストのすずき尋巳さん(帯広市出身)、カメラマンの松久幸太郎さん(旭川市出身)といった北海道出身者と臨んだ。限られた時間の中だったが、はるはるさんは「2人ともプロ意識が高く、仕事への妥協も許さず、多くのことを学んだ。出会いに感謝している」と振り返る。 【写真説明】撮影は北海道出身者3人がタッグを組んだ。右からすずきさん、はるはるさん、松久さん 約半年間の制作期間中、並行した“ミッション”もあった。取得を目指し勉強していたアスリートフードマイスター2級の試験だ。 試作や撮影、編集などの日程は試験日と調整して進め、試験にも合格した。「考慮していただき、出版にも試験にも影響なく進められた」と周囲に感謝する。 正月は帯広市の実家で過ごし、自ら料理の腕を振るった。「ほぼ自分で作るのでなかなか忙しいが、両親に食べてもらうことが、今の自分にできる親孝行」といい、「家族が集まって一緒に食事をし、だんらんするのが貴重な時間」と話す。 /「食の大切さ」を/ 過去3作はいずれも重版と好評で、アスリートの子どもを持つ母親を中心に支持されている。「実感はないが、スポーツをする子どもの食事作りに悩んでいる人が多いと思う」とし、「リアルタイムでブログに投稿する毎日の食事を、参考にしてもらいうれしい」と喜ぶ。今後も講演会が予定されており「一人でも多くの人に、食の大切さに理解を深めてもらえれば」と期待している。 書籍は96ページ、944円。各地の書店やインターネットで販売している。 <プロフィル> 1974年生まれ。帯広柏小、帯広第六中(当時)、札幌山の手高校、札幌静修短期大学(現札幌国際大学)卒。水泳選手として日本選手権などに出場した。ブログ「はるはるの子供アスリート栄養満点ご飯」で、身近な材料を使ったアイデア献立を発信する。日々の丁寧な食卓をつづった、インスタグラム(@haru_haru_kitchen)も人気。