【スタッフ日記】大きくなったら…
卒園式を迎えた息子。 修了証書を受け取るときに、 「大きくなったら○○になりたいですっ」と言うのは、 2年前に卒園したお姉ちゃんの経験から分かっていた。 (ちなみに姉は「ケーキやさん」だった) 「ねえねえ、何って言うの?」と聞くと、 ちょっと考えて 「サッカーせんしゅ!」と答える。 んっ!?… 息子がサッカーやってる姿見たことがないなあ…。 「本当になりたいの?」と聞くと、 どうやら友だちと一緒にそう言うらしく、 未来のサッカー選手は7人いることが判明。 そこで言ってみた。 「本当に好きなこと、なんでもいいんだよ。なんかないの?」 う~んと考えた息子、 「絵をかくのすき」という。 確かに最近、お姉ちゃんの影響で クイズや迷路、「ミッケ!」みたいな絵本をつくっている。 「それいいんじゃないの、本かく人とかは!?」 と振ると、 ぱっと目を輝かせ、 「じゃあ、ほんをかいて、うる人にするっ!」と息子。 お姉ちゃんも入って話はどんどん盛り上がり、 自作の遊び本を並べ、 壁はホワイトボードで自由に絵が描ける本屋を開くことになった。 翌日、「先生になりたいもの変えるって言う」 と勇んで登園。 でもその日は先生は忙しかったらしく、 話すことはできなかったと帰ってきた。 ややトーンダウンし、 「どうしようかな~」と迷う息子。 もじもじ悩む息子の姿に、 何かプレッシャーをかけたようで、 ちょっと後悔し、 「別にサッカー選手でもいいんだよ、思うように言ったらいいよ」 と声をかけた。 さて卒園式本番。 その後、何になりたいの話は一切しなかった。 名前を呼ばれ、登壇し、 おじぎをして修了証書を受け取った息子。 前を向き、証書を広げながら、 大きな声で言った。 「大きくなったら、ほんやさんになりたいです」 自分の席に戻った息子に、 隣の友だちが「ほんやさんっ!?」 とびっくりして聞く声が聞こえた。 別にサッカー選手でも良かったけど、 息子が小さな頭で迷い、考え、 自分で結論を出したことがうれしく、 じーんときてしまった。 自作の本やホワイトボードは省略されたけど。 さて息子は大きくなったら何になるのか。 その答えが出るのはまだまだ先、 しばらく無邪気に遊ぶかわいい姿を楽しみます!