キモチを育てる
赤ちゃんは産まれたときには、「興奮、快、不快」の3パターンの感情しか持ち合わせていない、というお話、聞いたことありますか?
「なんだかわからないけど、落ち着かない!」と
「なんだかわからないけど、心地よい」と、
「なんだかわからないけど、気持ち悪い!!」の3つ。だけ。
ここから、様々な感情が生まれ育ち、その数はなんと48種類にもなる、とする説もあるそうです。
小さな子どもが、どんどん感情の幅を広げている時期に、大人に出来ることがあります。
それは、子どもの感じている情動に名前をつけてあげること。
転んで痛くて泣いている子、
ただ痛いだけじゃないかもしれません。
痛くて悲しい、転んで悔しい、痛いから抱っこしてほしいという甘えたい気持ちや、
抱っこしてもらえなくて悲しい、もう少し大きくなったら、転んで恥ずかしい、
などなどのいろいろな気持ちが生まれている事が考えられます。
反対に、抱っこしてもらってニコニコしている時にも、気持ちが良くてリラックスしているほかに、安心感、幸福感、喜び、楽しみなどといった感情がありそう。
子どもって、生まれた感情がどんなものか、
よくわからないんですよね。
転んじゃった時に、もやもやする気持ちを
「痛くて悲しかったね~!」とか
「悔しかったね~」と声をかけてあげることで、
「このもやもやは『悔しい』っていうんだ」
ということがわかる。
次に同じ情動が起こった時に、自分が『悔しい』気持ちでいることがわかる。
同じような状況になった時の、お友達の『悔しさ』がわかるようになる。
のではないかと思います。
大人も同じですよね。
なんだかモヤモヤしている時、ただイライラするだけよりは、
「私、怒ってるんだな」とか
「これが嫌だと感じるんだな」と客観的に感じられることで、
必要以上に感情に振り回されないで済むようになるのではないかと思います。
「そんなに泣かないの!」「怒らないの!」と抑えこむより、
感情を表現して共感してあげることで、癇癪も早く収まる効果も期待できますよ!
ぜひ、やってみてくださいね♫
常丸 香織(つねまる・かおり)
旭川市出身。マイペースで自由人のB型。旭川で病棟看護師として勤務。夫の出身地である帯広市に転居、二人の子どもを出産後、市内訪問看護ステーションに勤務。信頼の置けるスタッフとの出会いを機に、子育てしながら働くことで発生する困難の解決を目指し、2008年に病児・病後児保育室ひなたぼっこを開設。
Growth合同会社代表社員。
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