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十勝毎日新聞子育て面(毎週日曜)から、ママ、パパの生の声を伝える特集記事「ニコのびクラブ」をご紹介します!

子供を上手に叱るには? ペース尊重 時には褒めて

 やらなければならないことが日々山ほどあるお母さん。外出前や子供が遊んだ後の片付けともなれば、頭の中に描く段取り通りにテキパキ動いてくれることを期待して、ついつい「早くしなさい!」と言ってしまいがちだ。声を荒らげることなく、叱る回数を減らすには-。イライラを減らせる工夫や、ビシッと効く叱り方のこつを市内の子育てサークルなどで聞いた。
(小寺泰介、井上朋一)
【2013年10月13日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の年齢や肩書き等は掲載当時のものです。

/生活パターンつくる/

 朝起きて子供を送り出すまでの時間は、どこの家庭も時間に追われる。「早く起きて」「早く食べて」…。あまりの忙しさから機関銃のようにそんな言葉が出てしまう。親自身が寝坊したり、段取りが悪かったためにバタバタしてしまう日もあり、「普段は怒らないことで怒ってしまうこともある」と話すのは、幼稚園に長男(5)を通わせる帯広市のAさん(37)。「一貫性のあるしつけにならないのでは」と罪悪感を覚えている。「気まぐれに叱り付けるのではなく、普段から生活パターンを子供に理解させておくことが大事」と強調する。
【写真説明】母親は山ほど仕事を抱え、さまざまな工夫をしながら子供と向き合っている(写真と本文は関係ありません)

 Aさんの家庭では「夜9時にはベッドに行く」などルールを作り、「あと○分で9時だよ」と次の行動を促す声を掛ける。「早く寝なさい」と叱るより、ベッドで本を読む習慣をつくり「来ないと先に読んじゃうよ」の一言で子供も喜んでベッドまで行くようになった。

 2歳の双子2人がいる帯広市のBさん(35)は、慌ただしい朝食中にテレビを付けない工夫をして、一定時間内で食べられる習慣も身に付けた。それでも娘2人は何でも自分でやりたい年頃。食事や就寝、外出準備は「場合によって『早く』を求めていい」とする一方、着替えは「根気強く見守り、褒めてこそ意欲も芽生える」と考える。ボタンがはめられずかんしゃくを起こしていれば、「今日は手伝ってあげようか」と優しく声を掛け、自分でやれた満足感も大切に。子供のペースを尊重しながら、ここぞというときに背中を押すメリハリを付けている。

/理由や気持ち伝えて/

 「幼い子でもやみくもに叱るのではなく、理由や気持ちを短い言葉で伝えたい」。自身の苦い経験からアドバイスするのは、3人の子供を育てる帯広市のCさん(34)。何度も弟妹の昼寝を邪魔する長女に手を上げたことがあり、ちょっとしたしぐさにもおびえる姿にショックを受けた。以来、威圧的に、感情任せに叱ることは「怖いというイメージだけが残ってしまう」とやめた。今は、何がいけなかったか、どうすればよかったのかを分かりやすく伝えている。食べものを投げる悪癖は、大好きな飼い犬が食べてしまう-と注意を引き、「太って病気になって死んじゃうよ」と話した途端、ぴたりと止まった。「もったいないお化けが出るよ」と話すより効果てきめんだった。

 仕事が忙しい夫は、毎日午後9時すぎの帰宅で、「出産後は子供に掛かりきり」というCさん。それでも複数の育児サークルに所属し、子育ての悩みを共有できる“ママ友”の存在が心を支えている。Bさんも夫の休日には子供を任せ、こっそり買い物を楽しむことも。「たまに一人になると気持ちもスッキリするし、なぜか数時間すると子供に会いたくなるんですね」と話す。この他、子供を連れてドライブに出掛けるなど、それぞれがストレス解消の“魔法”を持っているようだ。

/会話することが大切/

 「2歳を過ぎると会話が十分できるようになるので、叱るのではなく、会話することが大切」。長年、保育士をしてきた市内の80歳女性はこのような意見を寄せてくれた。

 向かい合わせで座らせ、何をしたかを自分で話させる。その上で、「もうやらない」と約束させ、指切りげんまんをするという。「経験上、話し合いの後、部屋の隅で泣くが、気が済むとまた話し掛けてくるので、握手して終わりにする」と話す。

/行動の60秒以内に 人格傷付けないで/帯畜大・渡邊教授に聞く/

 声を荒らげることなく、伸び伸びと育てるこつは-。子供の叱り方について、帯広畜産大学の渡邊芳之教授(心理学)に聞いた。(文・写真 井上朋一)

 まず叱るとはどういうことか考えたい。叱るのは、危険なことや悪い行動をやめさせるとき。つまり、子供は叱られて嫌な思いをするから次から悪い行動を取らなくなる。このとき気を付けたいのが、子供が悪い行動に対し嫌な思いをするのはいいが、できるだけ、叱っている人や場所に対して嫌な思いをさせないことだ。

 具体的にはまず、一番の基本として悪い行動をしたときに60秒以内に叱ること。時間がたつと子供はどの行動が叱られているのか分からなくなる。次に、同じことを3回は繰り返し叱ってもいいが、それでもやめなければ叱り方を変えること。そして、済んだことは叱らないことだ。

 小学3、4年生以上の子供ではさらに、屈辱や恥を感じさせないよう、人前で叱ることは避けるという工夫も必要になる。

 叱り方でいけないのは、人格に対する攻撃。これは子供が傷付き、叱る人を嫌いになる副作用ばかりになる。体罰もこの副作用が非常に大きいと言える。

 親が叱るときに、怒りの感情が入るのは当然だが、単に怒りを発散するのではなく、親が自分の気持ちをはき出していることを意識できればいいと思う。

 一方、勉強や生活習慣など何かの行動を起こさせたいときに叱ると、その行動が嫌いになり逆効果。良い行動には褒めたり、喜びを伝えたりするのが良い。

 子供を褒めて良い行動に向かわせることができれば悪い行動でイライラすることも減る。実際、このように叱ったり褒めたりすることは私自身も難しさを感じるが、子供と気持ちの良い親子関係を築くためにも意識してもらえればと思う。

<わたなべ・よしゆき> 1962年新潟県生まれ。東洋大社会学部卒。東京都立大(現首都大東京)大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。信州大、北海道医療大などを経て、1999年に帯畜大助教授、2005年から教授。子供の叱り方の講演なども行う。

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