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5月~6月は、とある大きな組織の新人研修の講師のお仕事で、
毎週のように広尾から札幌に通っています。

人数が多いので、同じ内容を何回かに分けて行なっているのですが、
新人といっても、最近は中途採用も多く、
下は19歳から、上は50歳近い人まで、本当に年齢も様々です。
全く同じ内容をやっても、その日の受講生によって、雰囲気もいろいろです。

この研修はもう4年ほどやっているのですが、
今年は、すごく気になっていることがあるんです。
それは、どうも、言葉がうまく通じない、と感じてしまうこと。

そんなバカな、日本語で話してるんだから通じるでしょ?
と私自身も思うのですが、何だか、様子がおかしいのです・・・。

ちょっと考えてみて、理由がわかりました。
それは、ひとつひとつの言葉の「意味」をあまり考えずに使っている人が多い、
ということでした。

例えば・・・
「この組織の役割や使命は何ですか?」という質問をしても、
会社や組織が世の中で何かの役割を持っている、ということについて、
深く考えたことがなく、質問の意味がなかなか理解できない、
そんな感じのことがものすごく多く起こります。
「役割」とか「使命」という「単語」は知っていても、
その言葉の意味を自分の言葉でしっかり理解はしていない、
そんな感じでしょうか。

これは、ちょっとショックでした。
今の学校教育は、ひたすら効率を求められていて、
新人さんたちも、「答えを出すこと」には長けていたんだと思います。
でも、その答えがどういう意味を持つものなのか、ということや、
答えを出すプロセスをどう作るのか、という部分が弱くなっているのではないか、
そんな気がしています。

確かに、自分の息子と話していても、
すぐに答えを知りたがったり、イメージや感覚だけで物事を捉えていたり、
そんな傾向があるなあ、とも感じます。

生まれた時から、スマホやパソコンが当たり前で、
答えは「検索すればわかる」と思っている子どもたちに、
自分で調べて深く考える習慣をつけさせるのはなかなか大変です。
でも、そこをおろそかにしてしまうと、
大人になってから苦労することになります!

子どもは、親の言うことはあまり聞きませんが、
やっていることはよく見ていて、真似しますよね。
自分自身が、いろんなことに関心をもって、深く考える、
その大切さを子どもにも伝えていかなければいけないなあ、と感じています。
研修生の様子を見て、自分の子育てを反省する日々が続いています。

首藤ひろえ
 オフィスひびき代表。自己承認度を高める「ネイチャー理論」と
深く心を聴く「聴心力」で、どんな人でも自分らしく幸せな生き方
に導くコーチングを実践。夫と息子の3人家族。広尾町在住。

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