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先日、本当に信じられない痛ましい事件が起きた。
千葉で小学校三年生のベトナム国籍の女児が殺害された。
発見された時、女児は全裸だったという。

この手の事件は、初めてではないが、
今回は犯行に及んだ人間がこの女児の通う小学校の保護者会会長だったということが、衝撃だった。

この犯人は、見守り活動にも、
というより見守り活動に熱心に参加していたらしい。

私も自身がPTA役員だった時、
見守り活動には力を入れて行い、
毎回欠かさず参加していた。

それは私の長女が小学校一年生になったばかりの年に、
一年上のニ年生の男児が一旦帰宅したにも関わらず
学校に忘れ物を取りに戻ろうとして自宅を出たところ、
車に轢かれ亡くなるという痛ましい事故があったため、
特に低学年の児童の道路の横断には
私達大人の見守りが必要だと感じたからである。
二度とこのようなことが無いようにとの想いからであった。

それがいつの頃からか、
常に不審者情報が流れ、
通学途中の児童への声掛け事件、
連れ去り未遂事件が出てくるようになったので、
私達の見守りが交通安全見守りから、
主に不審者の見守りへと変わっていった。

国内の昨年度の子どもに対する性犯罪は過去最多で、
この手の犯罪が年々増えているという。
今回事件の犠牲者となった女児の祖母が日本に遊びに来た際に、
あまりにも可愛い孫を見て、
こんなに可愛い子を一人で通学させて何かあったらどうするのだ?と両親に言ったところ、
両親は日本は治安の良い安全な国だから、大丈夫!
と答えたという。
そんなベトナムから来た人々の気持ちを見事に踏み躙った事件なのだ。

もはや、日本が安全安心の国であるということも、
既に過去の話のようだ。
決して、安全な国ではないということを子どもを持つ親は肝に銘じた方が良いのかもしれない…

しかし、一方で
私達のように本当に心から子ども達の安全を願い、
毎日のように見守り活動をして下っている方々も多いのが、この日本という国である。
子ども達に不安な思い、
不信感を抱かせないように、
私達は毅然として今までの活動を続けていかねばならない。
それが今回のような卑劣極まりない犯罪者から、
この国の宝である子ども達を守る最善の方法だからだ。

どうか子どもを持つ保護者の皆さんも、
もう少し子どもの一人歩きを気にかけてください。
こういう事件は決して他人事ではないということを気にかけてください。

毎日、本当に子ども達のことを思って通学路に旗を持って立ち、
見守ってくださる地域の方々に感謝の気持ちを忘れず、
時には自身もその活動に参加してみてください。

二度とこのような事件が起きないことを心から願ってます。

保前明美(ほうぜん・あけみ)
旭川出身。帯広市PTA連合会会長を2年、北海道PTA連合会副会長を1年務め、現在帯広市PTA連合会顧問。2016年度日本PTA全国協議会年次表彰個人の部で受賞。放課後居場所広場よんかけサポーターズクラブ代表兼コーディネーター、帯広第五中学校・緑丘小学校学校地域支援本部コーディネーターとして、学校と地域を結びつける役割をしている。社会人の長女を筆頭に1男2女の母。モットーは「和して同ぜず」。

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