言葉のマジックに負けちゃった?
夏の甲子園を目指して、
全国で高校野球の地区大会が開催されています。
息子の所属している広尾高校は、
十勝支部予選で残念ながら初戦敗退・・・。
秋の大会に向けて、
3年生の抜けた新チームでの練習が始まりました。
試合が終わった日の夜、
息子と少し話しました。
それは、
試合内容で気になったことがあったからです。
実は、相手チームに得点されてしまったのは、
わずか1イニングだけ、
しかも、その回にまとめて5点も取られていました。
その回の守備の様子を見ていると、
どう考えても「らしくない」プレーが続出。
どうしたんだろう~~~?
と思っているうちに、
あれよあれよ、と連打で大量得点。
何が起きていたのかを知りたかったのです。
息子の話によれば、
一つのエラーをきっかけに、
「エラーしてはいけない」という空気感で、
みんな、カチコチになってしまい、
体も動かないし、
声も出なくなっちゃった、
ということだったらしいです。
どうにか切り替えて、
いつも通りのプレーができるようになったものの、
早く追いつかなければ、
という焦りで力みが出て、
なかなかヒットに結びつかないまま終わってしまった、
そういう試合だったのですね。
高校野球に限らず、
スポーツ全般によくみられる、
メンタル面から崩れてしまうパターンです。
さらに聞いていくと、
目標設定の表現の仕方に問題がある、
ということがわかってきました。
今回のチーム目標は、
・失策ゼロ
・フライを打ち上げない
だったのだそうです。
さて、お読みの皆さんは、
この目標設定のどこに問題があるか、
おわかりでしょうか?
人間の脳は
「否定語を理解しない」と言われています。
「エラーしない」と言うと、
「しない」の部分より「エラー」の部分が強烈に脳にインプットされ、
それが冒頭の「エラーしてはいけない」という発想を生み、
「エラーしたらどうしよう」という方向へ行ってしまうんですね。
不思議ですよね~。
息子は、
「エラーしない、って言うより、グローブを地面にしっかりつける、とか、
送球の瞬間までボールをしっかり見る、とか、そういう言い方した方がよくない?」
と言っていました。
その通り!結果を言うのではなく、
「やるべきことが思い出せる」表現が大事です。
私が、彼の小学校時代から言い続けたことがようやくわかったみたいです!(笑)
ちょっと嬉しかったです。
「失策ゼロ」や「フライを上げない」は
「結果」であって、
何か、大事なことをきちんとやった結果としてそうなる、というものです。
最初から結果にフォーカスしてしまうと、
目の前の「やるべきこと」がおろそかになってしまって、
結果も出なくなる悪循環・・・
大人も無意識にやってしまっていることが多いものですよね。
・遅刻をしない→時間を守る
・忘れ物をしない→持ち物をきちんとそろえる
・いじめをしない→誰とでも仲良く、親切に接する
子どもに話す言葉に「否定語」を見つけたら、
丸ごと、肯定的な表現に言い換えてみるといいですね!
ちょっとしたゲームみたいで、結構楽しめますよ。
次の大会のときには、ポジティブ表現で目標を作って、
ガンガン勝ち進んでほしい!と願う、とっても親バカな私です。
■ネイチャー理論マスターコーチ 首藤 ひろえ Facebook
https://www.facebook.com/hiroecchi
■ありのままの自分を知り、受け入れて、自分を好きになろう!
オフィスひびきのWebサイト
https://idecision.jimdo.com/
首藤ひろえ
オフィスひびき代表。自己承認度を高める「ネイチャー理論」と
深く心を聴く「聴心力」で、どんな人でも自分らしく幸せな生き方
に導くコーチングを実践。夫と息子の3人家族。広尾町在住。
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