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多くの子どもも犠牲になった東日本大震災から、11日で6年が経ちました。
たくさんの人が今も、子どもたちの思い出と追悼の思いを胸に、復興の日々を生きています。


/【岩手県陸前高田市】仮設に1人思い出と 菅原さん 孫ら4人奪われ/~十勝毎日新聞3月11日掲載の記事より

 1人暮らしの菅原眞佐子さん(74)が暮らす部屋には、同じ仮設住宅に住む、孫たちの同級生が今も遊びに来る。6年で背丈は自分より高くなった。「元気だったらこんなになったかな。幼い時のかわいいかわいいのままだから」。大津波は夫の芳一さん=当時(68)=と一緒に、孫の結恵ちゃん=同(9)=、優姫ちゃん=同(5)=、嘉月ちゃん=同(5)=を奪った。


【写真説明】菅原さんの仮設住宅には、津波で亡くなった夫と孫3人の遺影が飾られ、常に花を手向けて故人を思い続けている(塩原真撮影)

 あの日、海に近い市街地の自宅で強烈な揺れに襲われ、眞佐子さんは部屋履きのまま外へ飛び出した。孫たちは学校と保育所にいる。芳一さんは「迎えに行く」と家を出て行った。

 大津波警報の知らせが入る中、高田小学校へ避難。混乱の中で児童は校庭に集まっていた。「結恵はいますか」と尋ねたが、芳一さんが連れて行ったと聞かされた。間もなく、ブロック塀のような津波が来た。

 約1カ月後、芳一さん、結恵ちゃん、嘉月ちゃんの遺体が小学校から約1キロの場所で見つかった。優姫ちゃんは行方不明のままだ。「お母さんには子どもが付いてるから大丈夫。私なんかいないんだよ」。娘の結恵ちゃん、優姫ちゃんを失った長女英子さん(41)の一言に涙に暮れた。「おじいちゃんが迎えに行かなければ」。守ることができなかったかけがえのない命を悔やみ続けている。

 同居していた結恵ちゃんと優姫ちゃん、近所に住んでいた長男の娘の嘉月ちゃんはいつも、道端のシロツメクサをプレゼントしてくれた。「今度はおばあちゃん、お返しするね」。ミモザや桃、キンギョソウ…。孫たちが大好きだった花を毎日のように仏壇に生ける。壁一面に編み物のぬいぐるみが飾られ、仮設の部屋は彩りにあふれている。

<幼児児童生徒の死者・行方不明者>
 岩手県内94人、うち陸前高田市は41人。引き渡し後の犠牲もあった。同県教委は震災後、保護者引き渡しは「津波警報が解除されるまで行わない」と危機管理マニュアルを改訂した。


東日本大震復興への道 - 勝毎電子版特設サイト -
http://kachimai.jp/feature/shinsai/

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