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私の運営する“ことのは”では、
療育プログラムの中には
“パズル”という項目があります。

目的として、
指先や手首の動き・集中力・見る力、
そして共同作業、困ったときのヘルプなど
様々なねらいがあります。

しかしながら、
その“ねらい”にはなかった効果がありましたので
ここでご紹介したいと思います。

パズル療育を導入した際には、
「パズルやだー」という
否定的な意見もあったものの、
その子その子に合わせたピース数、
興味のある絵柄で実施していきました。

例えば、
24ピースをひとりで完成させることができたら
次は30ピース。
24ピースでも苦戦していたら、
次回は20ピース、
もしくは同じく24ピース。
こんな風にスモールステップで、
取り組む仕組みを作っていきました。

するとある日、
パズル療育が終わり自由時間の時に、
「ドラえもんのパズルする」
「この間、家で猫のパズルやった」
と、余暇(趣味)につながっていたんです。

はじめは“嫌”とか“苦手”という
感情を抱いていたパズル。
しかしながら
“できる”という感情に変化することで
“好き”に繋がっていくものだと
体験を通して実感しました。

何か新しいことをはじめて
“できた”を体感してからが
継続へのポイントなのかもしれませんね。

小川 洋輝(おがわ・ひろき)
青鳥舎せいちょうしゃ(幕別町)代表。1985年幕別町生まれ。知的障がい者支援施設、知的障がい児・発達障がい児の通所施設での勤務を経て、2015年青鳥舎を設立。「戦力としての障がい者雇用を当たり前にする」をメインテーマに、障がい者雇用のコンサルテーションや福祉事業所の設立コンサルテーションを中心に活動中。市内で放課後支援施設「ことのは」を運営。趣味は読書。ジャンルは絵本からビジネス書までと幅広く、年間に100冊以上は読んでいる。

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