「同調圧力」とどう向き合いますか?
同調圧力、という言葉、聞いたことありますか? 最近、いろいろなところで使われていて、 聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。 簡単に言えば、 周囲と同じように行動することを求める圧力、です。 それは、言葉で明確に伝えられることもあるし、 「なんとなく、空気感が」という場合もあります。 子どもたちが置かれている環境、 幼稚園・保育園・学校・・・ 「集団行動」がとても重要視されます。 一方では「個性を大切に」と言いながら、 実は、「みんなと同じことができる」ということに、 評価の基準が置かれていることがとても多いのです。 私たちが普及している「ネイチャー理論」では、 「みんなと同じ」が心地いいと感じるタイプと、 そうでない人がいて、この「みんなと同じ」が心地よく感じる人が、 統計的に一番多いと言われています。 ですから、どうしても、世の中の仕組みとして、 「みんなで一緒に同じことをするのが当たり前」 という認識が広くみられるのです。 ところが、この「みんなと同じ」がどうしても嫌だったり、 そもそも、みんなと同じことをする意味がわからない、 と感じてしまうタイプの人も一定割合で存在しています。 世の中を広く見渡してみると、 世紀の大発明をした発明家や、ビジネスで成功を収めた人、 優秀なスポーツ選手や才能豊かな芸術家などは、 少なからず、そうした同調圧力に屈しなかった人たちだと感じます。 この同調圧力、大人であれば、 なんとか調整をとりながらそれなりにうまく行動できる場合もあります。 でも、子どもの場合は「なんかモヤモヤする」という感じを 上手に表現できない場合もとても多いものです。 そうなると、子どもは、幼稚園や学校に「行きたくない!」 という表現をするしかなくなってしまいます。 今は不登校に関しても「無理に行かせなくてもいい」 という考え方が広まってきています。 しかし、お父さんお母さんも、頭ではそうわかっていても、 心のどこかで「どうして他の子と同じようにできないんだろう?」 という思いも少なからずあるのではないかと思います。 今、不登校などで悩んでいるお父さんお母さんがいらしたら、 それは、そのお子さんが「同調圧力」に対して 非常に敏感で、合わせることに苦痛を感じるタイプだ、 というふうに理解していただけたらと思います。 そして、そのお子さん自身と、周りの世界が、 どんなふうにつながっているのか、 そのお子さんにとって、周りがどう見えているのかを じっくりと聞いてみていただきたいのです。 その世界観を親子で共有できた時、 きっと、建設的な解決策が見えてくるのではないか、 私はそんなふうに考えています。 子育ての相談も、いつでも受けつけていますので、 どうぞ気軽にご連絡くださいね! ■ネイチャー理論マスターコーチ 首藤 ひろえ Facebook https://www.facebook.com/hiroecchi ■ありのままの自分を知り、受け入れて、自分を好きになろう! オフィスひびきのWebサイト https://idecision.jimdo.com/ 首藤ひろえ オフィスひびき代表。自己承認度を高める「ネイチャー理論」と 深く心を聴く「聴心力」で、どんな人でも自分らしく幸せな生き方 に導くコーチングを実践。夫と息子の3人家族。広尾町在住。