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【ニコのびクラブ】自転車の補助輪の卒業 親にとっても大仕事

十勝毎日新聞子育て面(毎週日曜)から、ママ、パパの生の声を伝える特集記事「ニコのびクラブ」をご紹介します!  5歳前後の子どもを持つ親にとって、自転車の乗り方を教える時間は楽しくもあるが、補助輪を外すときには「獅子の子落とし」ばりに心を鬼にしなければならない。パパ、ママに体験談を聞いた。 (丹羽恭太) 【2016年7月17日付十勝毎日新聞に掲載】 ※文中の年齢、肩書き等は掲載当時のものです。 サドル押し併走、スパルタ教育… 「泣くな! 泣いてもうまくならないんだから」  この春から、5歳の長女の補助輪外し真っ最中のママAさん(38)=音更=はスパルタ派。 「上手に進めたときは大げさにほめ、転んだときは叱咤(しった)激励。娘はいじけやすい性格なので甘いだけではだめだと思った」と話す。 今では、こぎ出しに一押しすればすいすい進めるようになった。 補助輪卒業はもうすぐだ。  帯広市内の河川敷駐車場で4歳の次男を特訓していたパパBさん(34)=帯広=は後方からサドルを押しながら併走。 「押さえてるよ、こいでこいで。ハンドル真っすぐ、遠くを見て」 と言いながらそっと手を離す。 すぐにスピードが落ちて転んだ次男が、恨めしそうに見上げた。 Bさんは「長男はすぐに乗れたのだが…結構、個人差があるものだ」と腰を押さえた。 【写真説明】補助輪を外して間もない子どもはフラフラ、親はハラハラ(写真と本文は関係ありません) /ペダル外し練習を 鎌田輪業・鎌田道也社長/  子どもが楽しく安全に自転車に乗れるようになるための教え方のこつを、鎌田輪業(帯広)社長で、自身も4人の子どもに自転車を教えた鎌田道也さんに聞いた。 ◇  自転車に乗れない最大の原因はバランスを取るのが難しいから。 バランス感覚を養うためにペダルをこがず、足で地面を蹴って進む練習をしてみるといい。 そのために邪魔になるペダルを外すことを勧める。  初めはぺたぺたと歩くように進んでいるだけでも、 徐々に大きく足を動かして両足が地面を離れている時間が長くなる。 そうなればもうバランスを取れるようになっている。 3番目の子どもにこの方法で1日遊ばせてみると、ペダルを付けたらすぐに乗れた。  ペダルの脱着には特殊な工具が必要なので自転車店に相談して。 初めからペダルのない、2、3歳から乗れる自転車もあり、これで遊んでいると苦労なく乗れるようになる。 【写真説明】ペダル無しの自転車「トレーニングバイク」を手にする鎌田社長  恐怖心を感じないよう、両足がべったり地面に着くぐらいにサドルを低くしておくといい。 小さいうちはブレーキを握る力も弱いので、危ないときにすぐ足を着けるのは安心。 小学校高学年ぐらいになったら、ペダルをこぎやすいように、地面につま先が着く程度までサドルを上げるといい。 安全のためヘルメットをかぶらせることも忘れずに。  こぎ方やハンドルの握り方、目線、ブレーキなどいろいろ指示しても、小さい子どもは混乱するだけ。 親はついつい怒ってしまいがちだけど、 ほめて、おだてて、楽しく練習するのが一番のポイント。

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