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 がんを患った親が病気や子どもとの向き合い方などについて語る講演会「がんと子育て」が10月7日、帯広市内の岡書イーストモール店で開かれた。10月は乳がん撲滅のための「ピンクリボン月間」。女性を中心に多くの来場者が話に耳を傾けた。
(牧内奏)
【2018年10月11日付十勝毎日新聞に掲載】

【写真説明】がんと子育てをテーマに体験談を語った柴田さん

 患者・家族のサポートや啓発活動などに取り組む「enn」(古城剛代表世話人)の主催。講師はピンクリボンディスカバの柴田直美代表(滝川市)と、Luxia(ラクシア)の滝澤ひとみ代表(札幌市)が務めた。

 冒頭、帯広市健康推進課の梶穂さんが「Adolescent and Young Adult」の頭文字を取った「AYA世代」のがんについて紹介。思春期・若年成人を意味し、日本では15~39歳を指している。

 AYA世代の特徴は、がんの罹患(りかん)率が3・7%(2015年現在)と少ない傾向にあり、そのため子育てをしながら、自分ががんだと思わなかったり、周りの人も気付かないことが多いという。

 柴田さんは11年前、38歳のときに自分で行った触診で左胸にしこりを見つけた。このとき次男は小学2年生で、がんのことを打ち明けないでいたが、長男から「ちゃんと説明してほしい」と言われたという。

 「子どもは親の異変にちゃんと気付く。想像力のある子どもは悪い方に悪い方に考えてしまう」とし、伝えることの重要性を説いた。

 滝澤さんは「乳がんになった私から伝えたいこと」と題して講演した。

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