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◇ ◇ ◇ ◇ ◇

学校法人帯広葵学園の幼稚園や保育園、教室などの職員の方々を紹介するリレーインタビューです。毎月1人が登場し、各園や施設の特徴や目指す保育の姿、それぞれの夢や目標などを語ってくれます。

今回は幼稚園型認定こども園「つつじが丘幼稚園」の田中陽子先生です。

※記事中の内容、名称、年齢等はすべて取材(掲載)当時のものです。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

Q.つつじが丘幼稚園はどんな幼稚園ですか。

緑に囲まれて自然豊かな環境の下で、子ども達ものびのびと遊んでいます。現在の園児数は223人です。にぎやかですね。満3歳児も受け入れて、いずれは0歳児、1歳児の受け入れもおこなっていく予定です。

朝、登園した後からや、給食の後など、時間があるときには常に外に出て遊んでいます。
年長さんは運動会で約4メートルの竹を登る「竹のぼり」という競技があります。竹をテープで色分けして、最終目標はてっぺんまでなのですが9月の運動会に向けて連休明けから取り組みを始め、時間を見つけては練習しています。最初は竹に触って、ちょっと登るところから始めて、4メートルの高さに子ども達も最初は躊躇してしまうんですが、“頑張るぞ”という気持ちを持って、みんなで取り組んでいます。

食育と英語にも力を入れています。食育は年長さんの活動で、まつもと薬局さんが来園して、子ども達向けの授業と、保護者の方にもご覧いただける参観的な授業もしてくださっています。いろいろな食材について、“これは力になるもの”とか“血になるもの”とか、お野菜の知識なども教えてくださいます。



 英語は全学年で行っています。ステップワールドLL英数教室の外国人講師が来て教えてくれます。年長さんは月に2~3回あります。教室に入ると、先生はいっさい日本語は話さず英語のみです。子ども達は最初は驚いたり照れくさそうな様子ですが、すぐに先生の名前も覚えて、園に来ることを楽しみにしている子が多いですね。
 

Q.日々大事にしていること、つつじが丘幼稚園の良いところは何ですか。

子ども達に寄り添って、笑顔で、温かい保育をすることですね。
私は音更町の緑陽台保育園からこの春につつじが丘幼稚園に来ました。つつじが丘幼稚園は園舎が大きく、園児も緑陽台保育園の倍以上いるので、園児の多さ、職員の多さで、緑陽台保育園とは全然違います。園児が多くていいなと思うのは活気があること。子ども達自身にも良いことだと思います。小さいことのメリットもありますが、大きいほど、小学校に向けての準備という意味で、いろいろなお友だちと接することができ、いろいろな関わりが持てます。近所から来ている子ばかりでなく、芽室町や音更町からも通ってきている子がいます。色々な友だち関係を築けるのはいいですね。

Q.自身が先生を目指したきっかけは。

帯広大谷短大を卒業して保育士の資格を持っていました。元々は音更町のへき地保育所で23年間働いて、そこから町立時代の緑陽台保育園に異動になり、1年勤務した後に民間委託で葵学園の運営になって、そのまま葵学園に入って4年目になります。幼稚園教諭の資格は2年前に通信教育で取らせていただきました。

 きっかけは、私の幼稚園時代の担任の先生が、ピアノが上手で優しくて、笑顔が素敵な先生だったんです。私もピアノが上手になりたいと思って、私を含めて園児3人で、先生のご自宅でピアノを教えてもらいました。先生の旦那さんが高校の先生で転勤ということで、本当に短い期間で、ピアノを触る程度でしたが、教えてもらったことがきっかけですね。「先生みたいにピアノが弾けたらいいなあ」という憧れでした。短大を卒業してずっと保育士でしたが、今年つつじが丘幼稚園にきて、27年目にしてやっと憧れの幼稚園の先生になりました。

 保育園と幼稚園は中身はそう変わらないと思うのですが、活動時間が違い、幼稚園は基本4時間、保育園は基本8時間という中で、慣れるまでは大変でした。短い時間の中で子ども達といっぱい遊んで、この子はどういう子なのかな?って、様子を見ながらその子自身を知ることにすごく時間を割いてきました。日々勉強です。子ども達にも教えられ、職員の先生方にもいっぱい教えてもらって、2カ月足らずですが、やっとここまで来ました。

Q.幼稚園(保育園)の仕事の魅力は。
 私は体を動かすことが好きで、子ども達とふれ合うことが大好きです。もう年長さんになったから抱っこしないとかおんぶしないとか、スキンシップをしないということは避けているんです。

年長さんになっても、「おいで~」って両手を広げると、みんな「ようこせんせいっ~」って飛び込んできてくれるんです。ギューってしてあげると、子どもの笑顔がとっても素敵なんです。年長さん2人を同時に抱っこして、立ち上がって足をブラブラしてあげると、「えー、せんせいすごーいっ」って。力自慢なところもありますね。

 年齢が大きくなると、体が大きくなるのもあって、お母さんたちも「重たいから」とか「大きくなったから」といって抱っこを拒否されることが多いんです。それは保育園でもそうでした。「もう大きいんだから抱っこはしないよ」って言われる子が多くて、でもやっぱり、子どもの中では「お母さんに抱っこしてほしいのにな」という気持ちがあります。

また、今のお母さん方は忙しく、時間に追われている方が多いので、迎えに来たら「早く準備してね」「早く帰んなきゃ」「お兄ちゃんの○○がある」って。子どもはまだいたかったり、お母さんに甘えたかったりするのに、でもお母さんは「急いで」と言う。
それを幼稚園で、お母さんの代わりではないですが、スキンシップをしてあげたら子どもも笑顔が見られて、安心してるんだなっていうのがよく分かります。



Q.お母さんたちに伝えたいことは。

やっぱり子どもとの会話を大切にしてほしいと思います。ちょっとの時間でもいいので、会話をする時間を作ってもらえたらいいなと思います。子どもの思っていることもお母さんが知ることができるし、何でもいいんです。ご飯作って「きょうこれ作ったよ、おいしいかな?どうかな?」って会話をしながら食べることも大事ですし、今の子ども達はお母さんと接する時間が少なくなってきているので、少しでもいいので時間を作って会話をしていただけたらいいかなと思っています。
 
 あと、もうちょっと“子どもに委ねてもいいのかな”、“もう少し見守ってもいいのかな”と思うところがありますね。それは「うちの子はココまで出来るんだ」「ココまで頑張れるんだ」というお母さん自身の目安になるのですが、今は危ないから、やる前、遊ぶ前から制止してしまう面があるようです。ケガをするまでとは言わないですが、お母さんももう少し広い視野で、うちの子はここまで頑張れるかな?っていう部分がほしいかなと思います。大事なことだなと思います。例えば、ここまでしたら(洋服などを)汚しちゃったっていうことも、子どもが覚えるために大事だと思うんです。ここまでしたらケガするんだって、自分で覚えていくことも必要かなと思います。



 Q.今後の抱負はありますか。

 もっと子ども達とたくさん歌を歌って、常に明るく元気に、パワフルに過ごせればいいかなと思っています。
 今は年長ぞう組さん28人。男の子、女の子14人の担任です。みんな食べることが大好きで、毎日給食は空っぽです。ぞう組さんはお友だちに対してすごく思いやりのある、優しい子が多いクラスです。時々やんちゃになることもありますが、そういうときは他のお友だちが「ダメだよ」ってお友だち同士のやりとりを見て中に入ってくれたり、担任がいらないくらいの感じですね。どうしても困ったときは「先生、僕が言ってもやめてくれない」って自分たちの言葉で伝えに来てくれます。 
 そして歌うことが大好きです。歌が好きなので、みんなでいろんな歌を歌って、歌声の絶えないクラスにしていきたいと思っています。



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スポット名 つつじが丘幼稚園[WEBサイト]
住所 〒080-2475[帯広市]
北海道帯広市西25条南3丁目9
電話番号 0155-37-4000
FAX番号 0155-37-3741
営業時間
定休日
駐車場 駐車場あり
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