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 帯広市内のNPO法人子どもと文化のひろば「ぷれいおん・とかち」(西20南5、今村江穂理事長)が昨年から帯広の森で進めている「あそびの森」づくりの輪が広がっている。7月からは公益社団法人国土緑化推進機構の「緑の募金」支援事業にも採択され、関係者は「子どもが自由に遊べる場に」と活動のさらなる広がりに期待している。
(小林祐己)
【2019年07月05日付十勝毎日新聞に掲載】

 子どもたちが持つ「あそびの力」を発揮できる環境づくりをと企画。昨年4月に帯広の森の活動団体に登録し、市の拠点施設「はぐくーむ」の協力を得て、森の一角「あしあとの森」で年6回程度の森づくり活動を行っている。

 NPO会員の他、公募で集まった親子らが参加。活動では、カラマツのチップを敷いた「道づくり」や馬を使って切り出した木を使ったベンチづくりなどに取り組んでいるが、基本的には目標やゴールを定めずに、自由にゆったりと森の環境を楽しむことをコンセプトにしている。

 7回目の活動となった6月23日は親子39人が集まり、道づくりや広場の草刈りなどの活動を行った。参加した子どもたちは落ちている木の枝や葉っぱで遊びだし、今村さんは「遊び道具をあえて設置しなくても、すべてが遊びになるんだと大人が気付かされた。与え過ぎないことの大切さを感じた」と話す。
【写真説明】馬を使って切り出した木で作ったベンチで遊ぶ子どもたち(6月23日)

 遊びや会話の輪が参加者に自然発生的に広がり、「大人からは『日ごろの悩みなどもあの場所だから話せた』という声もあった」と今村さん。自然の中の開放感や五感が刺激される空気感が森の良さと話す。

 緑の募金では公益財団法人北海道森と緑の会の推薦で「子どもたちの未来の森づくり事業」の交付事業に決定した。今村さんは「活動を通じて、帯広の森を若い世代に知ってもらえたのは大きな成果。森がコミュニティーになったらいいねという願いが少しずつ見えてきている」と活動の広がりを喜んでいる。

 次回は8月25日にアワダチソウ抜きや草木染などを行う予定。

 問い合わせはぷれいおん・とかち(0155・36・0560、平日午前10時~午後3時)へ。

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