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【幕別】お茶を飲みながら気軽に育児について話せる「心を暖めるお話会」が、札内コミュニティプラザで毎月開かれている。子育て中のママたちに好評で、テーブルを囲みお菓子に手を伸ばしながらいろいろな思いを吐き出し、笑い、共感しながら交流を楽しむ場となっている。
【2019年3月20日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】子育てで感じたことをざっくばらんに話し合う「お話会」。中央奥の赤い服が飯尾さん、その右隣は竹内さん

 看護師資格を持ち、カウンセラーとしても活動をしている飯尾由佳さん(39)=帯広市=の「気持ちを置き去りにされているお母さんたちの支えになりたい」という思いから始まった。札内在住の竹内朋美さん(48)と2人で昨年4月から毎月開催している。

 2人が「参加のハードルを下げたかった」と話すように「会での話は口外しない」ことが唯一のルール。町の施設を無料で利用することができるため、参加費用などは一切掛からない。お菓子や飲み物などは用意しているが、自然と参加者が持ち寄るようになった。

 14日に開かれた3月のお話会には10人のママと3人の乳幼児が参加。午前10時の開始時刻を待たずに1組、また1組と子どもを連れたママたちが集まった。参加者は20~40代で、毎回6~10人ほど。町外からの参加も多く、リピート率も85%を超えているという。

 小5の男の子と小2の女の子を育てる飯尾さんは、子どもたちがまだ小さかった頃、「子育てについて話を聞ける場や、育児中のママを支援しているところがなかった」と振り返る。その中で、先輩ママから話を聞けたときに「とても救われた。次は自分が少しでも力になりたい」とママたちが息抜きのできる場の必要性を感じていた。

 会の当初から参加している3人の男児のママで札内在住の染谷陽子さん(37)は「とても居心地が良く温かい場所。悩みを話すと、受け入れて共感してもらえる。否定されることがない安心感がある」と話す。多くのママたちと育児について話している中で、「自分にも育児の経験を生かして何かができるのでは」と考えるようになり、将来的には療育に関わっていきたいとしている。

 飯尾さんと竹内さんは「徐々にではあるが周知されてきている実感はある。『必要な場』と認識してもらえていることがうれしい。今後も、参加者の声を聞きながら楽しいイベントも企画していけたら」と話している。

 毎月第3木曜の午前10時~正午。参加無料。飲み物は各自持参。問い合わせは飯尾さん(090・6994・3702)へ。

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