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 厚生労働省は23日、2015年の人口動態統計を発表した。1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値を示す合計特殊出生率は1・46と、9年ぶりにダウンした14年から0・04ポイント回復した。赤ちゃんの出生数も5年ぶりに増加へ転じ、100万人の大台を維持した。一方、死亡数が戦後最多となり、人口の自然減は28万4772人と過去最大を記録した。
【2016年5月24日付十勝毎日新聞に掲載】

 厚労省は出生率の回復について「15~49歳の女性人口が減る一方、出生数が増えたため」と分析。経済状況の好転も寄与したのではないかとの見方を示した。一方で死亡数は増え続けており、今後も人口減少は続く見通しだ。

 出生数は29歳以下の女性では前年より減少したが、30歳以上で増加した。晩産化が年々進んでおり、第1子出産時の女性の平均年齢は30・7歳と前年より0・1歳上昇した。

 都道府県別の出生率は沖縄(1・94)が最も高く、島根(1・80)、宮崎(1・72)が続いた。最低は東京(1・17)で、続いて京都(1・26)、北海道(1・29)の順。

 出生数は前年から2117人増えて100万5656人だったが、死亡数が戦後最多の129万428人となり、9年連続で出生数を上回った。

 婚姻件数は63万5096組で戦後最少を更新。平均初婚年齢は夫31・1歳、妻29・4歳でいずれも変わらなかった。離婚件数は02年以降、減少傾向にあったが、22万6198組と前年よりわずかに増えた。【時事】

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