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私の実家は畜産業を営む農家です。大樹町の中でも市街地から10分ほど車で離れた地区で育ちました。小・中学校の同級生はたった10人。登校はスクールバス。放課後に友達の家に行くことも、本屋で寄り道することもできず、ただ家にいることしかできませんでした。

よくやった遊びは、兄弟みんなで庭の木を基地にして探検ごっこをしたり、家の裏にあった沼でカエルの卵を拾ってきて育てようとしてみたり。夕方のテレビはつまらないし、やることがないから宿題もやるし、通信教育も1日で3日分くらいやっていました。思えば、親から勉強しなさいと言われたことはなかったかな・・・。

みなさんはご存知でしょうか。今急速に人工知能(AI)が発達しています。オックスフォード大学のある教授の論文によると、20年後には米国にある仕事の約50%が人口知能に置き換わり、多くの人が失業もしくは職の転換を余儀なくされると予測しています。それが本当になるかどうかは私にはわかりませんが、東京のIT企業に勤務しているとITの発達スピードは本当に早いということを肌で感じました。1〜2年きざみで革新的なサービスが生まれており、マニュアル化できる作業は簡単に機械に置き換えることができてしまいます。20年前にはまだスマホが登場していなかったことを考えると、私の子供が20歳になる20年後には、いったい世の中にはどんな仕事が存在するのだろうか・・・と考えても答えが見つかりません。

そんななかで親として思うことは、「AIに置き換わらない“創造する力”」を伸ばしてあげることはできないだろうかということでした。

“創造する力”はどのようにして伸びるのかというと、ヒントは私の子供時代にあったように思います。何もない環境だからこそ、自分で遊びを“創造する”。暇な時間があるからこそ、時間の使い方を“創造する”。子供の頃の遊びの時間が実は一番重要なのではないかと思っています。

それに対し、都会の子供達は忙しいです。自分で作らなくてもお金でサービスが買えて、娯楽がたくさんあって、塾や習い事に多くの時間を費やす。もちろん工夫次第で創造する力は伸ばしてあげられるかもしれませんが、「何もない」という環境はやはりそれだけで、子供の創造力を伸ばす手助けになる。

こんな田舎、何もなくてつまらない!と感じている親御さん、ここ十勝は子供達にとっては将来を大きく左右する、創造の力を伸ばす絶好の場所かもしれません!

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