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【幕別】子どもはボール遊びが大好き。最近は子どもたちの外遊びが減り、体力や運動能力を身に付ける場が少なくなっている。そうした中、小さい子どもたちが楽しめる「バルシューレ」という、新スポーツが広がりを見せている。
(川野遼介)
【2018年3月4日付十勝毎日新聞に掲載】
※文中の肩書きや年齢等は掲載当時のものです。



【写真説明】札内さかえ保育所で開かれた「ベビーバルシューレ」。フラフープを使ったいろいろな遊びで盛り上がった

 バルシューレは直訳すると「ボールスクール」。子どものボールゲーム教室のことで、ドイツのハイデルベルク大学で開発され、日本をはじめ世界各国で普及している。特定の種目ではなく、ボールを使ったさまざまな遊びを通して、基礎運動能力や自発性を向上させるのが特徴だ。

 かつては子どもたちが外で好きに遊べる場所があったが、公園の減少や習い事が増えることにより遊ぶ時間が減っている。これに呼応するように、子どもたちの体力も低下しているのが現状だ。バルシューレが考案されたのはこうした背景があり、子どもたちが楽しむことで無意識に技能を身に付ける狙いもある。

 2月末には幕別町の札内さかえ保育所で「ベビーバルシューレ」(町教委、幕別子育て支援センター共催)が開かれ、親子39人が参加した。NPO法人幕別札内スポーツクラブの小田新紀クラブマネジャー、新倉榛名さんが講師を務めた。

 幼児向けに、ボールを使った遊びだけではなく、フラフープを使ったり親子で触れ合ったりして体を動かした。フラフープは親子で鬼ごっこや、ジャンプしてくぐったりなど、多用な使い方で遊び、ボールを使った遊びとしては的当てや籠入れなどで盛り上がった。

 町内の八木謙典さん(30)、あゆ美さん(30)夫婦は4月から入所する結心(ゆな)ちゃん(2)、大心(たいし)ちゃん(0)と参加した。謙典さんは「バルシューレは初めて体験したけれど、子どもたちが楽しんでいて良かった。保育所に通う勉強になった」と話していた。


【写真説明】ボールを使って的当てを楽しむ子どもら

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