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子どもと一緒にスキーやスノーボードを
楽しみたい親も多いのでは。
ただ、幼い子に
一から滑り方を教えるのは難しいもの。
子どもにとっても楽しい
「ゲレンデデビュー」となるよう、
教え方も工夫したい。
(高津祐也)
【2018年2月11日付十勝毎日新聞に掲載】

 「腰を前にして」「目線は前を向いて」-。
2月上旬、上士幌町のぬかびら源泉郷スキー場で行われた子ども向けスキー教室。インストラクターからアドバイスを受けるのは小学生たち。初めてスキーに触れる子もいる。準備体操の後、リフトには乗らずにゲレンデを歩いて登り、短い距離を滑る練習から始まった。

【写真説明】スクールではゲレンデを歩いて登り、短い距離を滑る練習から始まる


 子どもたちは2時間ほどの練習でみるみる上達。最初はぎこちなかった子も、きれいなターンができるようになった。上士幌小2年の石井愛菜さんは「カーブがうまく滑れるようになった。風が当たるのが気持ちいい」と笑顔で話していた。

 ぬかびらスキースクールによると、近年はスキーブームが再燃、かつてのブームを味わった親が、子どもにスキーを習わせようとスクールの申し込みが増えているという。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 同スクールの学校長を務める、インストラクターの原田慎一さん(45)に、スキーの滑り方や練習法について聞いた。

【写真説明】小学生に「ハの字」でのブレーキを教えるインストラクターの原田さん


 原田さんによると、初めてのスキーは5歳くらいがいいという。体力が付き教えたことがよく理解できる年齢だ。一方、スノーボードは一度に教える量が多いため、小学1年生からがお勧め。気を配りたいのが道具。スキー板は長いと滑走中に板同士が重なってしまう。身長と同じか、身長マイナス10センチほどの長さのものを選ぶ。ウエアは防水がしっかりと利いたもの。スキー場でレンタルすることもできる。

 次に滑り方。安全に滑るためにはまず、ブレーキのかけ方を覚える。滑走する基本形の「ハの字」はスキー板で、雪を削る感覚で足を広げる。このとき目線は真っすぐ前を見た状態。下を向くと体が縮こまり、スキー板が開けなくなる。

 ブレーキができるようになればターンの練習。最近のスキー板は性能が良く、重心をずらすことで自然と曲がれるという。1シーズンかけて練習し、「ハの字」から板をそろえる「ニの字」のターンができるようになれば理想だ。

 上達にはスクールに通うのが近道とする。原田さんは「親が教えると言うことを聞かない子もいるが、スクールで習うことは緊張感があり上達につながる。スキーの楽しさを伝えることを一番に考えている」と話す。

 ◇ ◇ ◇ ◇

 ぬかびら源泉郷スキー場でのスキー・スノーボードのレッスンは3月末まで。レッスン内容や金額などの問い合わせはぬかびらスキースクール(01564・4・2388)へ。

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