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 病児保育室と保育園を開設した時に、
「看護師の目線」と「保育士の目線」の違いにはじめて気が付いて、びっくりしたものです。

 もともと看護師としての訓練を受けていた私は、
やっぱりなんといっても「異常の早期発見・対処」がとても大切。
どうしても「問題」を探してしまう思考過程を身に着けています。

一方、保育士の先生たちは、まずは「子どもに寄り添う」ことを大切にします。
子どもの言動が、一見「問題点」や「困ったこと」に見えることも、「問題」とは捉えずに、
成長の一過程であったり、環境の影響としてまずは見てみよう、とされているように見えます。

 この、「目線の違い」に気が付かないうちは、
戸惑うことも多く、同じ事柄に対して別々の捉え方となる事が不思議でたまりませんでした。
それが、学びの再スタートのきっかけともなったわけですが、
現時点での私の方針は
「いろんな視点で、いろんな角度から見る事、またそれをシェアし合う事が、とてもいい!」です。

もちろん、それ以前に「自分と違うものの考え方も、まずは受け入れてみる」ことが必要。
病児保育室では「看護師の目線」で体調を良く観察し、
「保育士の目線」で子どもの成長発達段階に応じ、
体調に合わせた遊びを展開していくという役割分担が出来ています。
 

 お家でも、「父親の目線」と「母親の目線」は、ぜんぜん違う!
ということも、多くあるのではないでしょうか?

家庭における「育児方針」は統一すべし!的な事もよく聞きますが、
実際には完全に一致させるというのは、なかなか難しいですよね。
どちらか一方が、パワーで負けて(?)一方に従う・・ということもあるのではないかなあ~。

 たぶん、違いを埋める事は困難。
子どもはよーく見てるし、賢いので、ちゃ~んと相手を見て行動を変えています。
でも、それも生きていくのに必要なスキルなのかも?

 ちょっとした違いは、大目に見るようにして、
家族を作り上げていくうえで本当に大切にしたいことは、
子どもに伝えるより先に、パートナー同士で伝え合う努力が必要なのかもしれませんね。

常丸 香織(つねまる・かおり)
旭川市出身。マイペースで自由人のB型。旭川で病棟看護師として勤務。夫の出身地である帯広市に転居、二人の子どもを出産後、市内訪問看護ステーションに勤務。信頼の置けるスタッフとの出会いを機に、子育てしながら働くことで発生する困難の解決を目指し、2008年に病児・病後児保育室ひなたぼっこを開設。
Growth合同会社代表社員。

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