欲望の塊のポテトチップ
ワタシは、姉・自分・弟の三人兄弟です。
小さい頃、おやつにポテトチップが1袋あったら、
「仲良く分けあって食べること」を親からいつも言われていたので、食いしん坊のワタシ達3人はすごい勢いで食らいついて(笑)いました。
いつも、「あー、ポテトチップを独り占めしたらどんなに幸せだろう。」と思っていました。
時は流れ、22歳で就職し、
初めて一人暮らしをしてから何度もポテトチップの独り占めをしました。
最初はごきげんな感じでウキウキ食べていましたが、
いつの間にか寂しさが残るようになりました。
「こんな大袋は誰かと食べたい。」と
結局は兄弟と食らいついていたころが楽しかったな、って。
我が息子は一人っ子です。
先日、息子がポテトチップを買い、
「これはママと土曜日にでも食べよう!」と言いました。
「ママは別にいいよ、食べたいときに勝手に食べたら?」と答えましたが、
息子は「いや、これはママも好きなおいしい味だから、一緒に!」と言います。
分け合うことをいつも言われていたワタシが独り占めを望み、でも結局は誰かと一緒に食べたい、と気づくまで15年以上かかりました。
一方、ポテトチップに対して、分けるとか独り占めとかの概念すらない息子は、おいしいものは誰かと食べたい、と子ども心に感じています。
子どもに○○すべき、とか△△しなさい、と言いたい気持ちはたくさんあっても、
こうやって自然に身についた息子の善いココロを垣間見ると、何かあってもすぐには口に出さず、「うちの息子はイイ子に決まってる!」とグッと堪えて見守ることもやっぱり大事なんだろうなって思います。
そして、ワタシについては、
独り占めの自分の欲望を満たした後、
残る気持ち「誰かと食べたい」
これこそ真実の気持ちで、
小さい頃の兄弟との日々が本当に楽しくて幸せだったのだと思います。
改めて、一人っ子には一人っ子の、
3兄弟には3兄弟なりの良さがあるんだな、
って思います。
♪今日のお茶♪
アイスティ(茶葉はスリランカ・キャンディがおすすめ)
濃いめに入れて一気に氷で冷やすと、濁らずおいしく淹れられます。水出し紅茶の柔らかさよりも、このちょっと渋みもある方が油分のあるポテトチップやハンバーガー、ドーナツに合います。
白石 友柄(しらいし・ともえ)
やりたいコトは全部ヤルが信条。 放課後の学習プログラムや小学校の英語活動のサポートなど幅広く子どもの学びを展開する、NPO教育支援協会北海道の専務理事。1975年室蘭市生まれ札幌育ち。音更町在住、夫、息子(11歳・小5)の3人家族。
NPO教育支援協会北海道:http://kyoikushien-h.com/
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