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 親と子が触れ合うことで心を通わせ、コミュニケーションをとる「ベビーマッサージ」。赤ちゃんだけでなく、妊婦を対象にしたマタニティーベビーマッサージも行う「たっちはぁと」代表でベビマセラピストの資格を持つ橋本智子さんに身体や心に与える効果を聞いた。(村瀬恵理子)
【2021年8月25日付十勝毎日新聞子育て面に掲載】

【写真説明】参加者のおなかをオイルを使って優しくなでる橋本さん(左)。おなかの赤ちゃんに語り掛けながらゆったりとした時間を過ごしていく

 ベビーマッサージはオイルを使い全身を優しくなでていくもので、免疫力が高まる、脳の発達を促す、睡眠が深まるなどの身体への効果があると言われている。「触れられることで安心感や自己肯定感を高めるなど心にも影響がある」と橋本さんは説明し、赤ちゃんだけではなく、行う側にも触れることでわが子をよりいとおしく感じたり、体調や感情が分かり育児に自信がつくなど親にとっても効果があるとされる。

 マタニティーベビーマッサージ教室では少人数制で参加者が気軽におしゃべりを楽しむ雰囲気で、不安や悩みを共有できる場にもなっている。橋本さんは時間をかけて耳を傾け、そこからオイルを使ってゆっくりおなかに手を当ててなでていく。「やり方を教えるのではなく、触れることが心にも良いことを教えたい」と話す。

 おなかに語り掛けながら触れることで、忙しい毎日の中でもおなかの赤ちゃんと向き合い、じっくりと愛情を伝えることが出産前からできる良さがある。「ママ自身をねぎらう時間になるので、幸せなお産につながれば」と橋本さんは願いを込める。参加者の中には、出産時に意思疎通ができた気がするなどの声もあった。橋本さんはこのような心への効果を大切にしている。

 参加した河瀬美里さん(30、幕別町)は来月第3子を出産予定で、長女(5歳)と次女(3歳)にベビーマッサージを取り入れ育ててきた。

 生まれて間もない頃から人見知りの激しかった次女だったが、長女が河瀬さんをまねて自然と次女に触れるようになっていったことで「少しずつ落ち着いて、生後半年ほどたつと、他の人に抱っこされても大丈夫になった」と当時を振り返る。今回体験したマタニティーベビーマッサージは初めてで「幸せな気持ちになった」と満足した様子だった。

 ベビーマッサージに年齢制限はなく、いくつになっても取り入れることができるのも特徴の一つ。赤ちゃん返りをベビーマッサージで乗り越えた母親も多いと話し、「大人になってもコミュニケーションの一つになる。23歳の娘にもたまにせがまれる」と橋本さんは笑う。
【写真説明】たっちはぁと代表の橋本さん。マッサージの前に不安や悩みを聞きリラックスした雰囲気をつくる

 赤ちゃんのためだけでなく、母親の心の安らぎにもつながるベビーマッサージ。橋本さんは「最近では父親の参加も多いです。興味のある方はどうぞ」。

 問い合わせはたっちはぁと(橋本代表 電話090・2876・9141 申し込みはメール(ttdn.hashi@gmail.com)またはQRコードへ。

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