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 9月1日は「防災の日」です。1923年に関東大震災(しんさい)が発生した日で、台風のシーズンをむかえる時期でもあり制定されました。今年は8月11日から西日本を中心に停滞(ていたい)した前線の影響(えいきょう)で大雨が降り、土砂災害や水害による被害(ひがい)が相次ぎました。近年は雨量が増え、被害が大きくなっています。大切な命を守るために、どのように備え避難(ひなん)すればいいのか、市内の小・中学校で親子防災講座の講師をつとめている帯広市総務部危機対策課の西澤晶英(にしざわ・あきひで)さんに、お話を聞きました。(教材作成委員・市原秀樹)
【2021年9月1日付十勝毎日新聞「かちまいこどもしんぶん」に掲載】

/川からあふれるだけじゃない/

 「大量の雨が降ると河川の水位が上がり氾濫(はんらん=あふれ出ること)が起きやすくなります。「氾濫には、2種類あります」と西澤さん。川の水が堤防(ていぼう)からあふれたり、堤防がこわれたりして住宅地が浸水(しんすい)するのが「外水(がいすい)氾濫」で洪水(こうずい)とよばれるものです。住宅地などに降った雨が河川に排水(はいすい)できなくなって排水口からあふれ出すのが「内水(ないすい)氾濫」で、16年の「平成28年台風10号」の時も帯広市内の一部で発生しました。雪どけの時期などにも起こりやすく、ふだんから排水口のまわりを清掃(せいそう)しておくことが必要です。

/早めに避難 まわりに声を/

 逃げおくれないように早めの避難を心がけましょう。「できれば、避難に時間のかかるお年寄りなどが避難するレベル3で始めるのがいいでしょう。その際、まわりにいる避難に時間のかかる方のいる家族などに声をかけて、いっしょに避難しましょう」と早めの行動をうながします。5月からは「避難勧告(かんこく)」が廃止(はいし)され、レベル4の「避難指示」で、必ず避難することになったそうです。

/コロナのリスクを下げる/

 避難所には人が集まるので、新型コロナウイルス感染症(かんせんしょう)のリスクはさけられません。避難所が密にならないために、「分散避難」も考えておきましょう。「ハザードマップを確認して安全な場所であれば、避難所以外でも、自宅(の2階)、親戚(しんせき)や知人の家、ホテル、車などに避難することができます。普段(ふだん)からどう行動するかを家族で話し合っておきましょう」と呼びかけています。

/水の下は危険がいっぱい/

 30センチくらいまで浸水すると車での避難は困難であり、歩いて避難するのも大変です。「浸水時に歩いて避難する場合は、長ぐつではなく、ぬげにくいスニーカーなどがいいでしょう」と西澤さん。

 道路が浸水すると足元が見えないのでとても危ないです。マンホールのふたが開いているかもしれません、側溝(そっこう)がどこにあるのかわかりません。このため、ストックやかさなどを持って水中を探りながら進むのがいいそうです。

 さらに、夜の避難を考えて両手が使えるヘッドライトを準備しておくこともすすめています。

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