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 JA大樹町本所で5日に開かれた南十勝酪農女性プチサミット(実行委主催)では、3人がパネルディスカッションで意見を交わした。仕事と家庭、子育ての両立で多忙な酪農女性が、自身の経験を本音を交えて語った。
【2019年09月07日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】酪農女性の仕事や子育てなどに意見を交わす(右から)山下さん、河口さん、田辺さん、砂子田さん

 12月に帯広で開く「酪農女性サミット」のプレ企画。砂子田円佳実行委員長(広尾)を司会に、山下展子さん(大樹)、河口晶子さん(幕別町忠類)、田辺晃子さん(広尾)の3人が参加した。

 仕事と家庭の両立について、河口さんは「自分の仕事が途中のまま家事をするのは嫌だったが、出産後は仕事への向き合い方が変わった」と経験談を語った。

 田辺さんは「(義母らに)預けられるならその方がいい」と語り、山下さんも「もっと周囲を頼っていい」と子育て中の女性に呼び掛けた。

 苦手な女性が多い牛への注射について田辺さんは、「歩けなくなったらどうしようとも思うが、慣れるしかない」と話し、山下さんは「この一本で助かると考えて思い切って打っている」と語った。

 小さい子と牛との関わり方に田辺さんは「命に関わることでなければ自由」と語り、河口さんも「おおらかに考えている。どつかれることもあるが、怖い思いをしないと覚えない。ただ重機の後ろを通ったときは泣くまで怒る」と持論を話した。

 会場からは、夫婦げんかの仲直りのこつについての質問や嫁しゅうとめ関係の話題なども出て、3人が自身の経験からアドバイス。今後の目標について、田辺さんは「勉強して授精できるようになりたい。海外旅行にも行きたい」、山下さんは「自分が受けた恩を誰かのために“循環”できるような存在になりたい」と語った。河口さんは「放牧酪農に挑戦したい。子どもが手を離れたら自分にも投資したい」と話して笑顔を見せた。(安田義教)

<酪農女性サミット2019in帯広>
 12月3、4の両日、帯広市内の北海道ホテルで開かれる。帯広畜産大学の仙北谷康教授による基調講演「酪農女性も知っておきたい酪農経済トピックス」、トークセッション「酪農女性のモチベーションUP!講座」、懇親会などが行われる。詳しくは「酪農女性サミット」フェイスブックページへ。

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