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 乳幼児がいろいろなものに好奇心を示し、手にして遊んだりするのを見ているのはかわいらしい。ただ、小さな子どもは親がちょっと目を離した隙に、びっくりするような行動をすることもある。大人やきょうだいなどが置いた小さな物にも興味を持ち、口に運んでしまったり、食べた食品類をのどに詰まらせることに気を付けたい。
(折原徹也)
【2019年2月17日付十勝毎日新聞に掲載】

 消費者庁が2017年度にまとめた子どもの「不慮の事故」のデータによると、「ものが詰まるなど」の理由で救急搬送された0歳児のうち、88%が食品以外で起こったものだ。1歳以下ではたばこやおもちゃ、包み・袋などが主で、2~14歳まではビー玉なども見られる。食品では魚などの骨、あめ玉類が挙げられている。

【写真説明】スーパーボールなどの小さなおもちゃは誤飲に注意して遊ばせたい


 消費者庁は0~6歳の子どもに予期せず起こり得る事故と、その予防法を周知する「子どもを事故から守る!事故防止ハンドブック」を作成。誤飲事故に関しては0~3歳ごろに起こりやすいとし、誤飲した場合は「何を」「いつ」「どれだけ」飲んだかなどを確認するなどの対処法を説明している。

 事故を防ぐためには、何といっても保護者らが事故の起こらないような取り組みをしていくことが大切となる。食品による誤飲・誤嚥(えん)に関しては、「食べ物を食べやすい大きさにする」「水分を適切に与える」「豆やナッツ類は3歳ごろまでは食べさせないようにする」などを励行する。

 食品以外が原因の場合を考えると、口に入ると危険なものは子どもの手の届く所に置かないことが鉄則となる。小さいおもちゃのほか、ボタン電池や医薬品、酒、たばこなどは特に注意をしたい。赤ちゃんの口に入るサイズかが一目で分かる「誤飲チェッカー」という商品も販売されている。

 とかち広域消防局によると、管内の各消防署単位で行う講習会で、心肺蘇生法などと共に物が喉に詰まってしまった時の応急処置法も教えている。

 背中をたたく「背部こう打法」、腹部を上方へ圧迫してはき出させる「ハイムリック法」などを住民に指導する。覚えておくと慌てずに対処ができることから、いざというときに備えて講習を受けることを勧めている。

◆◆◆◆◆
/カプセル玩具飲み込み手術/

 消費者庁は15日、圧縮したスポンジおもちゃ入りのカプセルが4歳女児の体内に誤って入り、出血が続いたため、全身麻酔で摘出手術を行う事故があったと発表した。カプセルは医薬品の抗生物質と同程度の大きさで、誤って飲む危険性もあるとして、保護者らに注意を呼び掛けた。

 問題となったのは、恐竜や動物の形をしたスポンジが入ったゼラチン製カプセル。種類によって異なるが、長さ2センチ余り、直径約7~8ミリの円筒形で、人間の体温に近い37度の湯に浸すと平均5~10分でカプセルが溶け、スポンジのおもちゃが出てきて約5倍に膨らむという。

 同庁によると、事故は栃木県で発生。入浴中にこのおもちゃで遊んでいた女児に出血などの異変が出たため、医療機関で調べたところ、体内に異物があることが判明。手術で恐竜形のスポンジを摘出した。

 同庁消費者安全課は「保護者は乳幼児の手が届かない場所に保管するとともに、遊ぶ際は目を離さないで」と話している。

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