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【男記者の育休体験記②】過酷な“深夜労働”なお?

 育児休業を利用して1カ月が過ぎた。生後2カ月の次男の世話は、過酷な“深夜労働”となっている。3時間に1度のペースでミルクを与え、おむつを交換。3時間くらいたつと、泣いて知らせて強制的に起こされる。眠くても寝過ごせないほど泣き声は次第に大きくなる。昼に睡眠時間をつくっても、3時間以上連続で寝られない。無償の愛情で向き合うべきだが過酷だ。  私は長男(3)の世話係という口実で、別室で長男と過ごして過酷な夜勤にはたまに出るくらいだ。次男は混合乳で育てており、母乳を与えるために妻は起きる必要がある。私が代わってあげようとしても乳は出ない。深夜の任務は子育ての一時期にすぎないが、多くの母親たちが乗り越えていることに頭が下がる。育児も立派な労働だと感じた。  そこで思い出したのが、育児休業前の記者の勤務状況。取材や執筆が深夜でも休日でも「みなし労働時間制」のため賃金はほとんど変わらなかった。  休業中の家計収入となっている国の育児休業給付金も、赤ちゃんが深夜に泣いて苦労したとしても、寝てくれて楽ができたとしても一定なので、「みなし労働」の対価と考え頑張っている。(関坂典生) <せきさか・のりお>  1979年生まれ。第2子が誕生したのを契機に、十勝毎日新聞社の男性記者として初めて育児休暇を12月末まで取得中。

関坂
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