【子育てニュース】「仕事か育児か」の解決策 「両立不安白書」ネットで公開
仕事はしっかりやりたいけれど、将来子どもができたら子育てと両立できるか不安-。そんな働く女性たちの悩み、その背景にある問題点と解決策を民間企業が「両立不安白書」としてまとめ、インターネット上で公開している。
【2017年10月13日付十勝毎日新聞に掲載】
制作したのは、ワーク・ライフ・バランスの観点から講座や人材育成を手掛けるスリール(東京都港区)。計31ページで、今年1~2月、子どものいない23~39歳の働く女性347人に実施したアンケートが基になっている。
仕事と子育ての両立に不安を感じているのは回答者の92・7%。このうち80・3%が「仕事は充実している」と答え、66・5%は「求められれば管理職になりたい」と、昇進にも前向きだ。
一方、家事・子育てに関しても、82・4%が「子どもが生まれたら自分がメインでやることになる」と認識。職場でも家庭でも頑張る「スーパーウーマン」を期待され、両立への不安から転職や退職を考えたことがある人、妊娠を先延ばしにする人がほぼ半数を占めることも分かった。
そうした現実を踏まえ、白書は、仕事・家事・育児を一人で抱え込もうとせず、家族や地域のサポートを活用する「スーパーファミリー」の考え方を提示。共働きが主流になる中でも子育てを諦めずに済むよう、「なりたい自分」「できないこと」を整理する必要性を説く。
年間1000人近い学生や働く女性と接するスリール代表の堀江敦子さんは「仕事が楽しい20代の時点で不安に押しつぶされ、両立を諦めていっている女性が潜在的に相当数いる」と実感し、白書をまとめた。
対策として、「社会人1年目から両立を具体的に思い描き、発信、行動していく意識が大切」と指摘する。「企業や社会が女性の力を求め、家族の形が過渡期にある今、男性や職場の上司ら周囲も理解を深めていってほしい」と話す。
白書は特設サイト(http://ryoritsu-fuan.sourire-heart.com/)からダウンロードできる。
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