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 帯広市で子ども食堂を開く市民団体「WEW(ウィー)とかち」(若菜順代表)が、活動を弁当の無料配布に切り替えて続けている。市内の建設会社「高堂建設」(高堂匠美社長)の協力で実現した。新型コロナウイルスの影響で学校の休校が続く30日まで日曜を除く毎日行う予定で、「こんな時だからこそ、昼食を楽しみにしてほしい」と願いを込める。
【2020年05月10日付十勝毎日新聞に掲載】


【写真説明】WEWとかちのメンバーから「子どもエール弁当」を受け取る子ども。エビフライなどの好物がたっぷり詰まっている


 ウィーとかちは、家と学校以外の第3の居場所づくりを目指し、2016年から月1回、無料で食事を提供する「おびひろ子ども食堂」を開催。だが、学校の休校に伴い、3月から休止している。

 弁当は、以前から子ども食堂の存在を気に掛けていた高堂社長が、「地域の若い人を応援したい」との思いから提供を申し出た。市内の飲食店「ふじもり」に注文し、子どもの好物を中心にしたメニューで、「子どもエール弁当」と名付けられた。ウィーとかちのメンバーが、気分転換や不安になったときの対処法を書いたメッセージカードを添えて、7日から子ども食堂の会場(西18南4ノ30ノ15)で手渡している。

 8日のメニューはオムライスに、エビフライやミニハンバーグ、桜餅などが付いた二段重ね弁当。フェイスブックで配布を知り、めいを含む子ども4人分を受け取りに来た市内の母親(45)は「休校中は自宅で勤務しているが、朝昼兼用の食事はパンやカップ麺に頼りがち。こんなに栄養バランスの取れた食事は久しぶり」と感謝した。

 若菜代表は「食事だけでなく、お母さんがここで話をして、息抜きの場になれば」と話す。

 弁当は1日限定15食で、受け取りは午前11時10分から正午ごろまで。要予約。申し込みはウィーとかち(wewtokachi@yahoo.co.jp)へ。(高田晃太郎)

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