【オススメ】✩私が毎日食べたい十勝の甘味with三国志の武将たち✩
十勝といえば、スイーツ王国。甘いお菓子に目がない私は、安くておいしい甘味溢れるこの十勝にいる幸せを毎日実感中。さて、GWは、どこのお菓子屋さんに行こうかな? そんな私が大好きなもう1つが「三国志」。力と力の戦い、権謀術数の限りを尽くし、古代中国を舞台に躍動する、個性あふれる武将たち。会って取材したいと妄想してしまいます。 そこで今回は、私の大好きな2つを勝手にコラボしてみました。取材をしたい三国志の武将5人に、彼らと一緒に毎日食べたい十勝の甘味をご紹介します。 ○…三国志をよく知らない人も、この名前は知っているかも? 諸葛孔明(しょかつこうめい)。キラ星のごとくいる武将の中で、NO1の頭脳の持ち主。魏・呉・蜀の三国で最弱の蜀を切り盛りした宰相。「泣いて馬謖を斬る」「三顧の礼」など、テストに役立つことわざもたくさん持つこの人、実は「饅頭(まんじゅう)」の生みの親って、ご存知でした? きっかけはちょっとグロテスクなので割愛しますが、この人がいないと、饅頭は生まれていなかったのかも?と思うと、ある意味、饅頭界の“創造主”です。 なので、彼の発明とちょっと種類は違うけれど、敬意を込めて、お菓子のまさおかさん(芽室町)の「中華まんじゅう」でおもてなし。 詰めてあるあんこの甘さと、弓を思わせる形状、そして「なぜ中華?」と驚くかもしれませんが、食べたらきっと大満足。あんと皮とが合わさったしっとり感が絶妙で、三顧の礼も必要なく、饅頭外交で味方になってくれるんじゃないかなあ。 ○…続いては、時代最強の武将、呂布(りょふ)。2人の義父殺しで悪名も相当ですが、最強馬・赤兎馬と一体化した呂布は無敵。すごいものの例えで「人中の呂布、馬中の赤兎」という言葉もあるくらいです。焼酎好きの方には「赤兎馬」の赤とか紫の方が、馴染みがありますか? あの赤兎馬の乗り手です。 彼の生まれは今の内モンゴル自治区あたり。子供の頃から大平原を馬で走り回って、牛乳を飲んで大きくなったと思います。なんたって彼の身長は2メートル超(実際は190弱くらい)なので。 そんな彼と食べたいお菓子は、六花亭の「大平原」。その名とのこじつけもさることながら、私は大平原を牛乳と一緒に食べるのがおすすめ。甘味が格段に跳ね上がります。呂布が食べたら赤兎馬に乗って、本当に一日で千里走っちゃうかも。余談ですが、高橋まんじゅう屋さんの蒸しパンも、ぜひ牛乳と一緒に食べてみてほしいです。 ○…三国志演義で有名な「桃園の誓い」。主役の1人が関羽です。武将の中でも、世界的に神様になっているのは、彼くらい。中華街で「関帝廟」として祀られているので、見かけた人もいるのではないでしょうか? 彼は強い。自慢の青龍偃月刀を引っさげ、強敵を一騎打ちでサクサクっとやっつけてきます。圧巻は、華雄という猛将を、曹操が注いでくれたお酒が「冷めないうちに戻る」といって討ち取ってきたスピード感。 そんな関羽には、3時間以内にお召し上りが美味しさの条件の六花亭「サクサクパイ」を。きっと取材もサクッと終わらせ、おいしいうちに食べてくれるに違いない。でも彼の自慢のヒゲに、パイのカスがたくさんついて怒られるかも。彼のあだ名は「美髯公(びぜんこう、ひげどの)」なのです。 ○…三国志きっての美男子といえば、呉の軍師・周瑜(しゅうゆ)です。名家の出で、「美周郎」とあだ名された彼は、いまならきっとジャニーズ級。奥さんは絶世の美女・小喬。絵に書いたような美男美女のカップル。 音楽センスも抜群で、酒を飲んでいても、音律にズレがあると指摘するので「曲に誤りあれば周郎が振り向く」といわれた人です。最近では「レッドクリフ」がメジャーでしょうか?「苦肉の計」の元も、この人です。 そんな美しすぎるスマート男子には、あえて日本が誇るハード系甘菓子「かりんとう」で迎えたい。藤丸に定期的に売っている「原始糖」が最近のお気に入りで、周瑜のように一見細身で華奢に見えるが、芯がぎっしり詰まっている。蜂蜜と黒砂糖のハーモニーとスマート男子に足りない歯ごたえが楽しめます。 ちなみに当時の中国でも蜂蜜はあったようで、袁術という当時の英雄の1人が死に際に「蜜水(蜂蜜入りの飲み物)が飲みたい」といったら「血水しかない」といわれ絶命したとか。蜂蜜たっぷりのかりんとうを周瑜が食べるのなんか横目で見たら、その場で一騎打ちになりかねません。 ○…最後にご紹介するのは曹丕(そうひ)です。 曹操の長男で、相当の切れ者。「魏」の初代皇帝です。漢王朝を乗っ取るために、やらせの「禅譲」をわざわざ18回も辞退したあとで受けたという、したたかな人です。 そんな曹丕は左のような顔でも「三国時代きってのスイーツ男子」。甘い果物が大好きで、その表現も文人として名高い彼の片鱗が見えます。 魏文詔曰:真定郡梨.甘若蜜.脆若浚.可以解煩飴. (文帝陛下は仰った。「真定郡の梨は、その甘さは蜜のようで、そのもろさは、噛むと砂のようにサラサラと崩れてくるようだ。これでこそ私の甘いモノを食べたい欲求を満たす事ができる」と。 甘いものの禁断症状は、この梨が癒してくれるのだ、とあえて詔(みことのり)で文書に残すくらい、大好きだったのかと思うと、ちょっと親近感を覚えます。彼は甘いブドウも大好きだったなど、甘いもの、たくさん食べたかったようなのです。 なので、彼には私が甘いものをたくさん食べたい時に買う、あさひやの「プチシューボックス」を。中にやや小ぶりなシュークリームが16個。カスタードクリームの詰まり具合が素晴らしく、男らしく一個まるごと口に入れ、中でカスタードを暴れさせて楽しみたい逸品です。一緒に食べたら曹丕と取り合いになるかもしれません。皇帝に勝てるかな? 以上、5人と数品を紹介しましたが、十勝にはまだまだ魅力的な甘味がたくさんあり、三国志にもエピソードに事欠かない人がたくさんいます。興味を持ってくれた人は、ぜひどちらも試してみてくださいね。お粗末さまでした。